ミュゼエイリアンなど、日本ダービー厩舎情報/美浦トレセンニュース

2015年05月27日 21:10

頭が良く自分のやるべきことが分かっているミュゼエイリアン(撮影:佐々木祥恵)

 日本ダービー(GI・芝2400m)に向けて、5月27日(水)に最終追い切りを行ったミュゼエイリアン、コメート、コスモナインボールについて、追い切り後に関係者に取材した。

ミュゼエイリアン(牡3・美浦・黒岩陽一)について、黒岩陽一調教師。
「前走の皐月賞(GI・7着)は、強いメンバー揃いでしたが、最後までしっかり伸びてくれました。内容は良かったと思います。レース後はしっかり走ってきたなという感じがありましたので、2週間ほど短期放牧に出しました。

 先週の追い切りには横山(典)騎手に乗ってもらって、しっかりと負荷をかけました。前半はリズムを重視で終いはしっかりとやりました。前より精神面もしっかりしてきて、バランス良く走れるようになったと、ジョッキーも言ってくれました。以前は前のめりでダラッとした感じの走り方でしたが、重心が後ろになってきて、道中ロスなく走れるようになりました。その分、終いの反応も良くなったのだと思います。

 今週は、無理に攻めずに、気持ちと体調を整える程度の追い切りでしたが、走りたいという雰囲気が感じ取れました。だからと言って、気負いは感じられませんし、走りたいという前向きな気持ちを競馬まで持続させてもらいたいです。

 まだ成長途上ですが、この短期間で心身ともに成長してくれています。2400mの距離は経験がないので不安はありますが、3歳馬同士の競馬ですし、血統的にもこなせるのではないかと思います。百日草特別(2歳500万下・3着)の時は速い上がりにも対応できましたから、今の東京コースは合っているのではないでしょうか。頭の良い馬なので、自分がやるべきことがわかっていますし、教えることも理解しています。ここまで順調な調整過程でダービーを迎えられるのは、嬉しいですし、楽しみですね」

コメート(牡3・美浦・土田稔)について、嘉藤貴行騎手。
「どこも痛いところがないですし、順調そのものです。今日の坂路での追い切りは、最後少し伸ばしました。最後の1ハロンは、いつも13秒台しか出ないのですが、今日は12秒台が出ました。動かした時の反応も良かったですし、息もすっかりできています。バッチリの追い切りでした。あとは何の不安もなく臨めそうです。

 東京の2400mは初めてなので何とも言えませんけど、元々乗りやすい馬ですし、折り合いに関しては問題ないと思います。馬場が悪いのも福島で経験していて得意だと思います。ある程度前で、流れに乗ってスムーズな競馬をしたいですね。あまり遅ければ自分が行くという気持ちもありますが、多分、行きたい馬を前に行かせてという競馬になると思います。何でもできそうなので、そのあたりは臨機応変に考えています。

 これまで2回外枠を引いていますので、そろそろ内枠を引きたいですね。状態に関しては不安はないですし、あとは僕がうまくエスコートできるかだと思います。GIの中のGIなので、乗るからには良いところを見せたいですし、乗せて下さったオーナーに恩返しができるような騎乗をしたいです」

コスモナインボール(牡3・美浦・和田雄二)について、和田雄二調教師。
「前走のNHKマイルC(10着)ではゲート内でうるさくて出遅れました。それでも最後は差のないところまで詰めてこられたのは収穫でした。レース間隔も詰まっていますし、馬はできていますので、今日は疲れを残さないような追い切りにしました。前走出遅れていますし、ゲートの確認は先週行っています」

※堀宣行厩舎のドゥラメンテ(牡3)とサトノクラウン(牡3)は、5月28日(木)に追い切り。その後、堀宣行調教師の共同記者会見が予定されている。(取材・写真:佐々木祥恵)

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