ゴールデンバローズなど、ユニコーンS1週前厩舎情報/美浦トレセンニュース

2015年06月11日 16:40

ドバイ遠征の疲れもなく、フックラした状態で帰厩したゴールデンバローズ(撮影:佐々木祥恵)

 3歳馬限定のダート重賞・ユニコーンS(GIII・ダ1600m)に出走する、ドバイ遠征帰りのゴールデンバローズほか、美浦から出走予定の各馬について、1週前の状況を関係者に取材した。

ゴールデンバローズ(牡3・美浦・堀宣行)について、渡邉雅典調教助手。
「前走のドバイのUAEダービー(GII・3着)は、輸送もあって初めての環境でしたから、テンションが高くなっている感じもありましたし、道中もムキになっているように思いました。勝ち馬は後ろで結構折り合っていて突き抜けてきましたが、この馬も粘ってくれました。ドバイ遠征の疲れもなくフックラした状態で、5月23日に帰厩しました。今日(6/11)の1週前追い切りは、行きっぷりや動きは良いのですけど、まだ息が重い感じがしました。今週追って良くなってくれると思います。

 日本では東京競馬場の芝、ダートともに1600mしか走ったことはないですが、その分慣れていますし、結果も出ているので良いと思います。ヒヤシンスS(3歳OP・1着)で出負けしているようにゲートが悪いところがありましたが、今日の追い切り後、ゲートに入れた時も落ち着いていましたし、改善してきています。馬体重は昨日で522キロでした。2月のヒヤシンスSの時よりも10キロ以上増えていますが、キンキンしやすいタイプですから、仕上がり過ぎて細くなるよりはフックラしている方が良いでしょう」

ノンコノユメ(牡3・美浦・加藤征弘)について、加藤征弘調教師。
「前走の青龍S(3歳OP・1着)はスタートもひと息でしたし、スローペースということもあり、ジョッキーの判断で外目から上がって行きました。最後も切れる脚を使ってくれましたが、東京コースに慣れていることもありますし、この馬の走りが東京のコース形態にマッチするのでしょう。レース後は放牧に出て、帰厩後はいつも通りの調整をしています。今週(6/10)は長めから息を作る追い切りをしました。このメンバーでも良い勝負になると思います。前走を見ると良馬場の方が良さそうですね」

アルタイル(牡3・美浦・手塚貴久)について、手塚貴久調教師。
「前走の青竜S(2着)は勝ち馬が強かったですが、こちらは正攻法のレースをしましたし、脚もしっかり使っていて内容的には勝ちに等しいと思います。今週(6/10)の追い切りは併せた馬に遅れましたが、相手は動く馬ですし、この馬の動きも良かったです。メンバーは強いですが、こちらも順調に使われてきていますから楽しみですね」

イーデンホール(牡3・美浦・尾関知人)について、尾関知人調教師。
「掛かる面があり折り合いが難しい馬で、そのあたりを気をつけながら調整をしています。前走の青竜S(8着)は先のことを考えると勝っておきたいレースでしたが、折り合いを欠いたところもありましたし、ジョッキーやこちらが描いていたイメージと馬の反応が違っていて、難しい競馬になりました。今日(6/11)は、長めから追ってしっかりと走っていましたし、順調に来ています。2勝馬は抽選になるでしょうけど、出られるならベストのレースをさせたいと思います。レースでは折り合いが鍵になるでしょう」

タンジブル(牡3・美浦・黒岩陽一)について、黒岩陽一調教師。
「前走の兵庫ChS(JpnII・6着)の時は1泊しての競馬だったこともあり、馬が落ち着き過ぎていてゲートで反応せずに出負けしました。さらに砂が深い上に小回りで、グリップがきかずに手応えがなくなりました。その2点が敗因だと思います。前走後は短期放牧に出ましたが、調子の変動がないタイプなので、戻ってきてからも調子はキープしています。今日(6/11)の追い切りの動き自体は地味でしたが、それはいつものことですし、実戦で走るタイプなので心配いりません。トビが大きくジワッと加速する馬なので、広い東京コースは合っています。前走は度返しして良いと思います」(取材・写真:佐々木祥恵)

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