得意の舞台で今年もタイトル奪取を狙う。昨年は後方から余力十分に抜け出し、1番人気に応えた
セイコーライコウ。“内枠不利”の
セオリーを覆しての(2)番枠からの完勝は、直線競馬への抜群の適性を物語っている。
函館スプリントS4着からの臨戦は昨年と全く同じ。その前走は中団から馬群を割って2着馬とは0秒1差と、8歳の夏を迎えても
スピード能力の減退がないことを示してみせた。柴田善も「去年と同じように元気があった。直線もこの馬らしい脚を使ってくれた」と手応えをつかむ。
1週前追い切りは美浦坂路で4F55秒5-13秒7(強め)。鈴木康弘厩舎の定年解散に伴い、3月に開業した竹内厩舎へ転厩。新しく入った重賞覇者に、36歳のトレーナーは「以前のパターンを変えずに調教をこなしています」とうなずく。また、鈴木康厩舎から人馬ともに移籍した古谷厩務員も「転厩の影響はないし、年齢的な衰えも見せていない」と言い切った。
勝てば、08、09年
カノヤザクラ以来の連覇達成(2勝馬はほかに02、04年Vのカルストンライトオ)となる。このあとはスプリンターズS(10月4日・中山、芝1200m)への直行を予定しており「夏最後の一戦を(勝って)締めくくりたい」と竹内師。今年も新潟名物“5Fストレート”を鮮やかに攻略する。