7日、名古屋競馬場で行われた東海菊花賞(3歳上、ダート1900m、1着賞金300万円)は、濱口楠彦騎手騎乗の3番人気クインオブクイン(牝3、笠松・松原義夫厩舎)が、中団追走から3角すぎに先頭に躍り出ると直線で脚を伸ばした圧倒的1番人気(単勝110円)レイナワルツの追撃を1/2馬身凌いで優勝した。勝ちタイムは2分02秒8(稍重)。さらに5馬身差の3着には、5番人気ミラージェネスが入った。
勝ったクインオブクインは、父キングヘイロー、母ハイネスポート(その父ノーザンテースト)という血統。牝系は、05年高松宮記念(GI)を制したアドマイヤマックス(牡6、栗東・橋田満厩舎、父サンデーサイレンス)、05年桜花賞・NHKマイルC(共にGI)を制し、変則2冠を達成したラインクラフト(牝3、栗東・瀬戸口勉厩舎、父エンドスウィープ)などが並ぶ名門ファンシミン系。04年9月にデビューし、3戦目(ダート1400m)で初勝利。05年1月のゴールドジュニア3歳で重賞初制覇を飾ると、続く若草賞、スプリングCも制して重賞3連勝を果たしている。その後は、フローラS(GII-14着)、関東オークス(交流GIII-5着)、スパーキングレディーC(交流GIII-10着)と結果が出ていなかったが、地元である東海地区に戻った前々走(東海クイーンC)、前走(岐阜金賞)を共に2着と好走し、ここに臨んでいた。この勝利で重賞4勝目、通算成績を15戦6勝とした。