第86回菊花賞・G1は10月26日、京都競馬場の芝3000メートルで行われる。
ダービー馬と皐月賞馬が不在で、どの馬にもチャンスがありそう。
エリキング(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎、父
キズナ)は、前哨戦の神戸新聞杯を勝利。スローペースで決して流れは向いていなかったが、上がり3ハロン32秒3の末脚で差し切った。ダービー5着からの地力強化を感じさせる内容で、最後の一冠に向けて態勢は整った。
青葉賞を勝ったが、ダービー出走は自重した
エネルジコ(牡3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎、父
ドゥラメンテ)は、栗東に滞在して調整している。前走の新潟記念で初黒星だったが、古馬を相手に2着なら高い能力を示したと言っていい。息の長い末脚が持ち味で、3000メートルでも面白い存在だ。
夏の上がり馬では
レクスノヴァス(牡3歳、栗東・上村洋行厩舎、父
キタサンブラック)に魅力を感じる。函館、札幌の2600メートルで連勝。時計のかかる馬場もこなしており、スタミナも十分に備わっている。
ゲルチュタール(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父
ブリックスアンドモルタル)は菊花賞と関連のある日本海Sを勝った。一昨年の勝ち馬
ドゥレッツァ、昨年2着の
ヘデントールと同じローテーション。青葉賞では
エネルジコと0秒1差の3着で、まだ勝負づけは済んでいない。
神戸新聞杯で2着の
ショウヘイ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎、父
サートゥルナーリア)は、ダービーで3着に好走したように、世代の
トップレベルにいる。やや距離が長い印象だが、同世代なら克服できる可能性がある。
長距離戦は騎手にかかる比重も大きく、レジェンド武豊騎手が手綱を執る
マイユニバース(牡3歳、栗東・武幸四郎厩舎、父
レイデオロ)や、名手横山典弘騎手が乗る
ヤマニンブークリエ(牡3歳、栗東・松永幹夫厩舎、父
キタサンブラック)も侮れない。