アドマイヤエイカンが激戦を制す、岩田「暮れに向けて期待してもらっていいと思います」/札幌2歳S

2015年09月06日 12:00

火の出るような競り合いを制したアドマイヤエイカン(手前)=札幌競馬場

 札幌2歳チャンプを巡る争いは名手の迫力ある追い比べに-。「第50回札幌2歳S・GIII」(芝1800m)は5日、札幌11Rに14頭で争われ、中団を追走した2番人気のアドマイヤエイカン(栗東・須貝)が激戦を制して重賞タイトルを手にした。道中は中団の位置取り。1列前で運ぶ1番人気プロフェット(2着)を追って併せ馬の形で進出すると、直線では完全に2頭のマッチレースに。ルメールの右ステッキで抵抗するプロフェットに、岩田の左ムチに応えて応酬。最後の1完歩で外から鼻差だけ前に出て、競り合いにケリをつけた。勝ちタイムは1分50秒8。さらに1馬身1/4差の3着は中団から差を詰めた8番人気のクロコスミアレーヴディソールの初子として注目を集めた3番人気アラバスターは5着に敗れた。

「(首の)上げ下げだったけど、馬にはまだ余裕があった。勝負根性で出た」と殊勲の岩田は相棒を褒める。逃げ切り勝ちの新馬戦とは違い、中団やや後方からの競馬となったが、「どういう競馬でもできる馬」と胸を張った鞍上は、今夏の北海道で実に重賞4勝目。2位川田の7勝を大きく引き離す、今年のJRA重賞12勝目を決めた。

「負けたと思った」。須貝師はホッとした様子で、「今回の勝負根性につながったな」とひと言。離れた後方から前の馬を追い掛ける実戦を想定した最終追い切りが、レースに結びついたことに、してやったりの表情でつぶやいた。

 次走は未定だが、王道を歩むことになりそうだ。主戦は「暮れに向けて期待してもらっていいと思います」と誇らしげにうなずいた。北の地から現れたハーツクライ産駒の新星。成長カーブを描きながら、さらなる栄冠奪取へと突き進む。

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