素質馬がそろった中山9R・サフラン賞(芝1600m)を制したのは、1番人気に支持されたクードラパン(美浦・久保田)だった。好位のインのポジションでロスなく運ぶと、4コーナーで外めに持ち出す正攻法の競馬で直線へ。先に抜け出した5番人気のクナウ(2着)の外から一完歩ごとに差を詰めると、ゴール前で差し切り半馬身差をつけて、未勝利→500万下連勝を飾った。勝ちタイムは1分35秒3。2着から1馬身1/4差の3着には逃げた11番人気のスミレが粘り込んだ。

　横山典は「強かった」と満足そうにうなずく。これで阪神JF(12月13日・阪神、芝1600m)への出走は安全圏。久保田師は「スタートが良く、いい位置につけて抜け出した。教科書通りの競馬だったね。このあとは本番一本で行くことになると思う」と語った。