尾関調教師が「小回りの2000mの秋華賞がすごく合いそう」と語るココロノアイ(撮影:佐々木祥恵)
10月18日(日)に京都競馬場で行われる秋華賞(GI・芝2000m)に出走予定のココロノアイ、ディアマイダーリン、キャットコインの1週前情報。
骨折休養明けとなるココロノアイ(牝3・美浦・尾関知人)は、10月8日(木)にウッドチップコースで単走で追い切った。尾関調教師のコメント。
「折り合いもスムーズでしたし、考えていたくらいの負荷をかけられて良かったです。折り合っていましたので、乗り手の感触としては最後もう少し反応をしてほしかったようですが、休み明けですし、終いまでしっかり伸ばしたのは今日が初めてでしたからね。ハロー明けの馬場でもなかったですし、それで終いが12半くらいですから、動いていると思います。
折り合いに関してはやってみないとわかりませんが、間隔が開いている分、良いのかなとも思います。現状450キロ前後で、夏を越して体が増えてはいませんが、飼い葉もよく食べていますし、さほど心配ないでしょう。飼い葉食いに関しては、春よりは良いですね。リハビリの段階でプールなど初めての経験を積み重ねて、少し大人になってきているのかなと思います。今週しっかりやりましたのでこの後の状態次第ですが、休み明けでもありますし、攻める余地があれば攻めていきたいです。
オークス(GI・7着)では上手に走ってきたわりに直線で伸びてこないなと思っていたら、骨折をしていました。そういう意味では、上位組に劣っているというわけではなかったと思います。小回りの2000mの秋華賞がすごく合いそうな気がしましたので、何とか出走させたいと考えていましたし、ここまではほぼ良い感じに来ています」
ディアマイダーリン(牝3・美浦・菊沢隆徳)は、8日(木)、菊沢師自ら手綱を取って、ウッドチップコースで単走で追い切った。菊沢調教師のコメント。
「息遣いは先週も良かったですし、今週は長めから負荷をかけて、あとは乗っている方が馬に少し頑張らせるという追い切りでした。これまでの競馬の内容を見ると、どうしても一生懸命走り過ぎて無駄な力を使ってしまうので、今回は併せ馬や気合いを乗せることはあえてせずに調整しています。一生懸命走り過ぎるあたりは、だいぶ解消されてきましたね。ローズS(9/20)はツメをぶつけるアクシデントで回避しました。10日ほど楽をさせて、2週くらいで時計を出しています。気性的なことを考えると、ローズSを使っていたら逆効果だったかもしれないですね。あくまで馬に合わせて無理をせずにやっています。
長距離輸送は初めてですけど、大丈夫だと思います。京都の2000mは乗りやすいコースだと思いますし、出たなりで馬と呼吸の合った乗り方をしてくれればと思いますが、オークス(11着)でも福永騎手はうまく乗ってくれていますからね。体は現在490キロ台です。飼い葉食いを心配する馬ではないですし、これから競馬に向けて重くなり過ぎないよう、あまりプリプリにはならないようにと思っています」
キャットコイン(牝3・美浦・二ノ宮敬宇)は7日(水)にポリトラックコースで、柴田善臣騎手を背に併せ馬の追い切りを行った。二ノ宮調教師のコメント。
「今週は馬なりでしたが、動きは悪くないですね。そんなに速いところもいらないタイプですし、順調です。現在440キロくらいで、以前より体の張りも出てきて良い感じですよ」
(取材・写真:佐々木祥恵)