ジュンツバサ勢司師「強い気持ちを持っている」/菊花賞共同会見

2015年10月21日 19:00

ジュンツバサについて「負けん気が強くとても強い気持ちを持っている」と語った勢司調教師(撮影:佐々木祥恵)

 トライアルのセントライト記念(GII)3着から菊花賞に向かうジュンツバサ(牡3・美浦・勢司和浩)を管理する勢司和浩調教師と、手綱を取る石橋脩騎手が共同記者会見に応じた。

■勢司和浩調教師
(最終追い切りについて)
「セントライト記念後も順調ですが、少しテンションが高くなっているところがありますので、今日の追い切りは70-40程度で十分だろうということで、予定通りに終わることができました」

(4戦2勝で迎える大一番になるが?)
「骨や筋肉の面でも伸びしろがあってまだ成長途上の子なのですが、現時点では同じ3歳馬同士なら戦える力がついてきたのかなと思っています」

(デビュー時と比べて?)
「他の馬と比較すると遅れている面はあるのですが、2歳の頃よりはひと回りもふた回りも良くなっているというのはありました」

(最初に預かった印象は?)
「能力的にも良い素質があるのは十分わかっていたのですが、成長が遅い馬だったので、正直な話、最後のクラシックを常に意識していたわけではありません。馬の成長を見ながら、オーナーの了解も得てゆっくり進めていく段階で、馬に無理をさせることなく菊花賞の切符を取れたという形ですね。最初からここに行くという形よりも、馬に合わせて菊花賞が見えてきたというイメージだと思います」

(未勝利、500万と連勝した時は手応え十分で?)
「まだもっと良くなるなと思いながらの競馬でしたから、絶対に勝つという気持ちで向かったわけではありません。ただ実際に良いものを持っているのは常にわかっていましたし、その能力を壊さないようにということだけは考えてレースに使ってきたつもりです」

(前走を振り返って)
「あの子の一番良いポイントは、競ってものすごく負けん気が強く、とても強い気持ちを持っていることです。今回の菊花賞であの子の良いところが出せれば、良いレースをしてくれるのではないかと思います」

(石橋脩騎手とのコンビについては?)
「調教でも跨ってもらっているのですが、気性の強いところを持っていますので、そこを良い形で引き出せるように、特に道中はリラックスして走って、最後にエネルギーを爆発できるような形でレースをしてほしいです。脩君も馬のことをよくわかっていますので、息を合わせて競馬をしてほしいなと思っています」

(京都3000mでどのようなレースができれば?)
「レースは展開や位置取りなどいろいろな問題がありますので、なかなかこういうレースをというのは難しいですが、先ほど申しました通り、最後の直線で競り合う形で行ければ、きっとあの子は負けないのではないのかなと思っています」

(2年前にユールシンギングでセントライト記念・1着から菊花賞・15着へと向かっていますが?)
「菊花賞はこれで3回目になりますが、このレースは道中いかにリズム良く走らせるかという問題もありますし、成長期の子供たちのレースなので、まず無事に競馬をしてほしいなというのが本当のところですね。もちろん勝ち負けも大切なことなのですが、次に繋がるようなレースをしてほしいですね」

(枠順、馬場状態に注文は?)
「特にはないですけど、あまり外ではない方が良いのかなと思います。ゲートの面を考えると、偶数枠を何とかお願いしたいですね」

(ファンへのメッセージを)
「まだまだ子供なのですが、これからもっと強い馬になると思いますので、温かく見守って頂ければ、応援して頂ければと思います」

■石橋脩騎手
(いよいよ菊花賞ですが?)
「楽しみです」

(前走同馬に初めての騎乗でしたが?)
「調教には普通の調教と追い切りの2回乗りました。追い切りの動きが良かったので、うまく立ち回ればチャンスがあるなと思っていました」

(調教などから感じる馬の性格など特徴は?)
「追い切りで合図を送った時の反応と動きがすごく良かったので、とにかく良い馬だなと感じました」

(セントライト記念前のレースのイメージは?)
「相手も悪くなかったですし、外々を回るよりも内をうまく立ち回るレースですね。狭いところも割ってこれるという話も聞いていましたし、前がうまく開いてくれればというレースがしたいと思っていました。枠も内で良いところが当たりましたし、スタートも出てくれたので、うまく流れに乗ってレースができたと思います」

(レース後、菊花賞への手応えは?)
「聞いていた通り、内のかなり狭いところをグッと入っていきましたし、前の馬を抜かそうという気持ちもあったので、まだあれが限界ではないなと感じました。競馬の後、普通の調教に1回乗せて頂きましたが、さらに引き締まったというか、雰囲気が良かったですね」

(京都3000mのポイントは?)
「菊花賞には2度乗せてもらっていますので、自分の中では気をつけなければならないなというところはあるのですけど、まあそのあたりは自分の中で…はい」

(折り合いや距離、スタミナは?)
「折り合いは当日のテンションもあるのでしょうけど、そこまで気にはしていないですし、大丈夫だと思います。距離に関しては、やってみないとわからないところはありますね。うまくロスなく運びたいなとは思っています」

(春の天皇賞で淀の3200という大舞台を制しているが?)
「あのレースはビートブラックが頑張ってくれましたが、また馬に助けてもらえるような良いレースができればと思っています」

(キャリア4戦のジュンツバサの今後の可能性は?)
「キャリアも浅い馬ですし、これからもっと良くなりそうなので、良いレースをしてほしいですね」

(ファンへのメッセージを)
「良いレースができるように、頑張ります」
(取材・写真:佐々木祥恵)

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