偉大な記録が懸かる一戦だ。M.デムーロが、
ワンダーアツレッタで挑む菊の舞台に意欲をのぞかせた。「折り合いは大丈夫なので、3000mはこなせると思う」。ここでVなら03年ネオユニヴァースの皐月賞、ダービーの2冠と合わせて、自身のクラシック3冠達成となる。「スタート後、コーナーまでの距離が短いので、ポジションを考えて乗りたい」と本番でのイメージを膨らませていた。
目下2連勝中のパートナーは金曜朝、栗東CWを流して息を整えた。「追い切り後も変わらないよ」と河内師は具合の良さに目を細める。春2冠の
ドゥラメンテが不在で波乱ムードが漂うラスト1冠。着実に力をつけてきた上り馬の勢いが怖い。
ダービー2着馬
サトノラーゼンは金曜朝、栗東坂路を素軽いフットワークで駆け上がった。「大きくは変わっていないですね」と兼武助手は追い切り後も好気配を保っていることを証言。前走のセントライト記念は1番人気に推されながら7着に敗れたが、「余裕残しの体だったし、勝負どころで詰まったりもした。でも、先につながる競馬はできたと思う。上積みもある」と1枠(2)番の好枠からの躍進を狙っていた。