東京スポーツ杯2歳S(GIII・芝1800m)に出走予定のアグレアーブル、プロディガルサンら、美浦所属各馬についての関係者のコメント。

■アグレアーブル(牝2・美浦・斎藤誠)について、斎藤調教師。
「先週の動きが良かったのであまり速い時計は必要なかったですし、岩田騎手に感触だけ確かめてもらえればと思っていました。馬場は重かったですけど、結構良い時計が出ていましたね。先週はそうでもなかったですが、今日(11/19)は抜け出してからフワフワしていて、手前を何回も替えて若さを出していました。でも能力が違い過ぎると岩田騎手も言っていましたよ。以前より体の幅も出てきて、締まるところは締まってますし、前向きなところも少し出てきました。非常に楽しみです。

　気性的にカリカリするタイプでもないですし、どこに行っても大丈夫ですね。ドシッとはしているのですが、内臓の方がまだ弱かったりと成長の余地がありますので、大事に育てていきたいです。トビが大きくて切れるタイプには見えないのですが、新馬戦では稍重で33秒台を出していますし、スピードも切れもあります。岩田騎手の評価も、最初に跨った時から高かったです。まだ粗削りですけど、走りも含めてスケールが大きい馬ですね」

■プロディガルサン(牡2・美浦・国枝栄)について、戸崎圭太騎手。
「乗るのは新馬戦以来になります。攻め馬は素直でしたが、レースではスタートしても前になかなか進まなかったですし、遊び遊び走っていました。その走りでよく勝ったなという内容でした。順調に力をつけていますね。2戦目(芙蓉S・OP・1着)を見るとしっかり走っていたようですし、問題はないと思います。まだ精神的に子供っぽさを感じますが、それであれだけ走るのですから、先が楽しみです。まだ完成した感じではないですし、これから徐々に良くなっていってくれればと思います。今回はメンバーが揃いますけど、伸びしろがありますし、レースが楽しみです」

■マイネルラフレシア(牡2・美浦・高橋裕)について、柴田大知騎手。
「今週(11/18)の追い切りは、反応を見る程度で楽に回って来ました。前走(アイビーS・OP・1着)の良い雰囲気を保ちながら、レースに向かえそうですね。素直でどんな競馬でもできますし、前走も狭いところを割ってきて瞬発力がありますね。現時点では何も言うことはないです。能力も相当ありますし、ここでもヒケは取らないと思います」

■ハレルヤボーイ(牡2・美浦・田村康仁)について、田村調教師。
「先週65秒台を出していますから、今日(11/19)はそんなに時計は出さなくても良かったですし、これで十分です。状態は良いですね。前走(サウジアラビアRC・重賞・5着)は終い良い脚を使っていましたし、控える競馬が仇になった感じですね。経験を積んだので、大人になってくるのではないかと思います」

■ダイワリアクション(牡2・美浦・鹿戸雄一)について、鹿戸調教師。
「今週(11/18)の追い切りは、ゴール板を過ぎてから2コーナーを過ぎるまで気を抜かせずに走らせましたが、動きは良かったですね。前走(未勝利・1着)は1番最初に脚を使ったわりにしぶとかったですし、根性がある馬ですね。体も増えてきているように一戦ごとに成長していますし、ここでどれだけやれるか楽しみです」

■カミノライデン(牡2・美浦・高市圭二)について、高市調教師。
「放牧先で順調さを欠いたこともあり、体はまだ戻り切っていませんが、追い切りの動きは良かったですし、ここまで何とかこぎつけたという感じです。レースに行けば、走る気持ちがある馬なので、それでカバーできるのではないかと思います。ゲートがあまり速い馬ではないので、ゆったりと運べるこの条件は良いでしょう」
(取材・写真：佐々木祥恵)