29日、京都競馬場で行われた京都牝馬S(4歳上牝、GIII・芝1600m)は、岩田康誠騎手騎乗の4番人気
マイネサマンサ(牝6、栗東・中村均厩舎)が好スタートから先手を奪うと、そのまま京都の長い直線を逃亡、後続の追撃を抑え押し切った。勝ちタイムは1分33秒5(良)。クビ差の2着には、同着で5番人気
チアフルスマイル、9番人気
メイショウオスカルが入った。
勝った
マイネサマンサは、父ディアブロ、母は
アオエトウショウ(その父トウショウボーイ)という血統。伯父に84年菊花賞で2着に好走したゴールドウェイがいる。03年3月のデビュー戦(阪神・ダート1800m)で初勝利を挙げ、続く500万下、忘れな草賞(OP)も制し3連勝を飾る。グランシャリオC(交流GIII)、秋華賞(GI)では共に5着と敗れたが、半年の休養を経て条件戦で力をつけ、05年に入り
マーメイドS、府中牝馬S(ともにGIII)で2着と善戦。その後のエリザベス女王杯(GI)で14着と敗れたものの、前走の阪神牝馬S(GII)では
アドマイヤグルーヴの2着と好走していた。今回の勝利で重賞初制覇、通算成績20戦6勝(うち地方1戦0勝)となった。また、ディアブロ産駒はこれがJRA重賞初勝利。
鞍上の岩田康誠騎手、管理する中村均調教師共に同レース初制覇。岩田康誠騎手は
デルタブルースで制した04年菊花賞(GI)以来となるJRA重賞制覇で通算3勝目。中村均調教師は、
マイネルハーティーで制した05年ニュージーランドT(GII)以来となるJRA重賞制覇で通算26勝目となった。
なお、同日の東京競馬場で行われた根岸S(GIII・ダート1400m)を勝った
リミットレスビッドの鞍上は公営・大井所属の内田博幸騎手で、同日に東西重賞を地方騎手が揃って制したのはJRA史上初。