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レーヌミノルの中井助手、愛馬の事故を乗り越えた先に

2017年04月14日 16:00

フミノイマージンの写真を手にする中井助手=阪神競馬場(撮影・石湯恒介)

 レーヌミノルの優勝で幕を閉じた今年の桜花賞、本田厩舎にとっては初のG1勝利となり大いに沸き上がった。

 担当の中井助手の男泣きも印象深い。レース前から「かみ合えば勝ち負け」と8番人気の低評価に反発していた師の言葉通り、ようやく実力を発揮できた安堵(あんど)感もあったのだろう。

 表彰式が終わり歓喜の輪がほどけた時、中井助手から「一緒に撮ってください」と声をかけられた。誰と?と思うと胸ポケットから一枚の馬の写真を取り出し「彼女と。フミノイマージンです」。

 同馬は12年の札幌記念など重賞4勝を挙げたが、13年、ヴィクトリアマイルでレース中に故障を発生、予後不良となった。

 厩舎には蹄鉄とたてがみが遺(のこ)された。

 栗東トレセン所属だった多くの馬は、兵庫県の妙光院にその蹄鉄とたてがみを納め、供養される。中井助手は師に頼み、たてがみの一部を形見として譲り受けた。以来、レースに行く時は必ずお守りとして懐に忍ばせている。

 桜花賞のレース後、太宰騎手が祝いに来た。言葉はないが、引き手を持つ中井助手はお守りに手を当て気持ちを伝える、太宰騎手も「分かっている」とうなずき返す。フミノイマージンの主戦として、彼も形見を譲り受けた一人だ。

 さて、激闘を制したレーヌミノルは13日、プールで調整していた。「これもイマージンに教えてもらったことなんです。水に触れさせるとリラックスするのかカイ食いが良くなることが多いんです」と晴れやかな笑顔をのぞかせた。

 次走はレース間隔の短いNHKマイルCか、あるいは距離への対応が鍵となるオークスか。いずれに向かうにせよ、桜の女王となったレーヌにはこれまで以上の注目が集まりそうだ。

 仕上げ人は形見を胸に、次なる大舞台へ思いをはせている。(写真と文 デイリースポーツ・石湯恒介)

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