レイデオロと似ており、いい動きをしているレイエンダ(撮影:竹之内元)
先週は中央最初の2歳重賞、函館2歳S(GIII)が行われたが、今週からは札幌・新潟での開催が始まる。
この開幕週の新馬戦の勝ち馬からはグランプリボス(朝日杯FS、NHKマイル)やソウルスターリング(オークス)など活躍馬が多く出ている出世レースとなっており、今年も今後の活躍が期待できる出走馬が揃っている。
◆レイエンダ(牡、父キングカメハメハ、母ラドラーダ、美浦・藤沢和雄厩舎)
2017年のダービー馬に輝いたレイデオロの全弟が注目の初陣を迎える。美浦で十分に乗り込んでから函館競馬場に移動。先週の7月19日に本馬場で軽く追い切っており、初めて騎乗したC・ルメール騎手は「筋肉質で体も大きいし、レイデオロと似ている。この馬も走りそう」と好感触をつかんだようだ。
藤沢和雄調教師も「じっくりと乗り込んできたし、北海道に移動してからも順調。現時点での比較ではレイデオロよりもしっかりとしている感じ。元気が良くて健康そうな馬だし、いい動きをしている」と藤沢和雄調教師。7月30日、札幌の芝1800mをC・ルメール騎手で予定している。
◆タワーオブロンドン(牡、父Raven's Pass、母スノーパイン、美浦・藤沢和雄厩舎)
父はBCクラシック(米GI)、クイーンエリザベス2世S(英GI)の勝ち馬。従兄弟に昨年の皐月賞を制したディーマジェスティ、ニュージーランドT2着のセイクレットレーヴ(現1600万下)がいる。
こちらもレイエンダと一緒に函館入りしており、先週の19日にはC・ルメール騎手を背に本馬場で追い切られた。「大きな馬でパワフルだし、いいスピードがありそう」と藤沢和雄調教師。7月29日、札幌の芝1500mをC・ルメール騎手で予定している。
◆ルッジェーロ(牡、父キンシャサノキセキ、母シルヴァーカップ、美浦・鹿戸雄一厩舎)
2015年のセレクトセールに上場され、取引価格は4212万円(税込)。母は伊1000ギニーの勝ち馬。兄姉はコンスタントに勝ち上がっており、カレンリスベット(現1600万下)やドラゴンカップ(現1000万下)が現役で活躍している。
ゲート試験に合格後は山元トレセンで乗り込んでから再入厩。毎週、併せ馬での追い切りを順調にこなしており、先週の7月19日には戸崎圭太騎手が感触を確かめた。「水準以上に動く。じっくりと本数を乗ってきたし、仕上がりは十分。1600mも考えたけど、いいスピードがありそうだし、まずは1400mから使うことにした。気持ちも前向きだし、初戦から動けると思う」と鹿戸雄一調教師。7月29日、新潟の芝1400mを戸崎圭太騎手で予定している。
◆ビッグディール(牡、父ロードカナロア、母キャスケードブーケ、美浦・武井亮厩舎)
こちらも一昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は1944万円(税込)。母の兄姉にダイワメジャー、ダイワスカーレットがいる。「本当に良くなるのは古馬になってからだと思うけど、いいスピードがありそう。センスもあるし、実戦に行って良さそうです」と武井亮調教師。7月29日、新潟の芝1400mを吉田隼人騎手で予定している。
(取材・写真:竹之内元)