【万哲の馬場予報】菊花賞(京都芝)「近年では例がない道悪だけに最終4コーナーで中団以内にいたい」

2017年10月21日 19:30

京都芝は近年では例がない道悪

 毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

【菊花賞(京都芝の傾向)】
 土曜は午前9時40分に曇から雨に変更。時間の経過とともに雨は強くなり、1R開始時点で稍重だったが、11時49分に重に変更。さらに全レース終了後の午後5時30分に不良に変更されている。日曜も引き続き、雨予報。1時間あたりの降水量も6〜10ミリとまとまった雨が降り続き、菊花賞は「不良馬場」は避けられない情勢。菊花賞が不良で施行されれば、エピファネイアが優勝した13年(勝ち時計3分5秒2)以来、4年ぶりとなる。

 土曜の芝レースは6鞍。開催3週目で毎週のように雨の影響を受け、3〜4コーナーと直線の内寄りは傷みが進んできたが、土曜に限れば、東京のように内寄りを避けて通るシーンはまだなかった。芝6鞍の勝ち馬の最終4コーナーの位置は2番手、8番手、5番手、9番手、1番手、1番手と先行と差しが互角だが、印象的には9R、10Rの逃げ切り2連発が強烈だったかもしれない。

 ちなみに8R・500万下(芝2200m)は道中後方インにいたスティルウォーター(4角では9番手)が直線も外に出さず、馬群の内寄りを捌いて差した。9R・北野特別(芝2000m)は2番人気ワンダーアツレッタが前半5F64秒7の超スローで逃げ切り、勝ち時計2分4秒9。

 菊花賞と同じ外回り使用の10R・古都S(芝2400m)は9番人気トミケンスラーヴァがまんまと逃げ切り。こちらも前半5F64秒8の超スロー。この2戦はペースに恵まれた感はあるが、中〜外の芝も結構傷んできているために「内寄り主導」になった印象が強い。荒れた内でも粘りは利いていた。ちなみにこちらの勝ち時計は2分33秒0。通常の良馬場なら2分25秒台〜26秒台で走れるメンバーだけに「近年では例がない道悪」といっていい。

 問題は日曜の馬場の推移。芝の内寄りはレース中にさらに悪化が進むだけに、東京のように内を避けて通る馬が出てくるようだと、中〜外から差す馬も出てくるかもしれない。ただ、雨で決め手を削がれるのは避けられない。よほど乱ペースにならない限りは「最終4コーナーで中団以内」にいない馬の勝機は落ちる。各馬が道中と直線のどこを通るかの移り変わりをメインの菊花賞までに見極めたいところ。

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