ヌーヴォレコルトの全弟オーケストラが中山芝1800mでデビュー/関東馬メイクデビュー情報

2017年12月11日 18:00

 先週は2歳GI阪神JFが行われ、新種牡馬オルフェーヴル産駒のラッキーライラックが3連勝でGI制覇。来年のクラシック戦線に向けて1歩抜け出す形となった。

 今週も引き続き3場でメイクデビューが行われ、GI馬のきょうだいなど楽しみな馬が多数デビューを予定している。

◆オーケストラ(牡、父ハーツクライ、母オメガスピリット、美浦・斎藤誠厩舎)

 4歳上の全姉に2014年のオークスを制したヌーヴォレコルトがいる。ゲート試験に合格してからは山元トレーニングセンターで乗り込み、じっくりと成長を促した。再入厩後は順調に追い切りの本数を重ねており、ひと追い毎に気配が上向いている。先週の6日には古馬の重賞ウイナー(トーキングドラム)を相手に先着した。「脚が短い体形。気性面はヌーヴォレコルトに似ている。いい感じに仕上がってきたし、追ってから長く脚を使えそうなタイプ。距離には融通が利くと思います」と斎藤誠調教師。12月16日、中山の芝1800mを石橋脩騎手で予定している。

◆スールマカロン(牝、父ハービンジャー、母マカロンドナンシー、美浦・池上昌和厩舎)

 母の半兄に1998年の朝日杯3歳S、2002年の安田記念を制したアドマイヤコジーンがいる。当初は秋口のデビューを目指していたが、フレグモーネなどで順調さを欠いたこともあり、じっくりと仕切り直した。中間の追い切りではゴールドタンバリン(12月2日の中山で新馬勝ち)に先着しており、素質の高さを感じさせる。「まだ体質的に弱い部分があるけど、ハービンジャーの子にしては前向きな性格。いいところがありそうです」と池上昌和調教師。12月17日、中山の芝1600m(牝馬)を内田博幸騎手で予定している。

◆レジーナドーロ(牝、父キングカメハメハ、母レジネッタ、美浦・堀宣行厩舎)

 母は2008年の桜花賞を勝ち、オークスでも3着に好走した。11月3日に入厩し、15日にはゲート試験をパス。その後も在厩して入念に乗り込み、先週の追い切りでは古馬のベルキャニオンを相手に併入している。「追い切りを始めてから精神的にカリカリとしてきたけど、バネのある走りをする。素質的には高いものがあると思います」と森調教助手。12月17日、中山の芝1600m(牝馬)を石橋脩騎手で予定している。

◆レッドイリーゼ(牝、父ハーツクライ、母スタイルリスティック、美浦・手塚貴久厩舎)

 異父兄に前週のリゲルSを勝ったレッドアンシェルがいる。ゲート試験に合格してからはノーザンファーム天栄で乗り込み、11月末に再入厩。先週の追い切りには松岡正海騎手が跨がり、古馬を追走して併入と上々の動きを見せた。「背は大きくないけど、トモにボリュームがある。いいバネがありそうな感じ。性格的にピリッとしやすいところがあるけど、うまく精神面をコントロールできれば楽しみ」と手塚貴久調教師。12月17日、中山の芝1600m(牝馬)を松岡正海騎手で予定している。

(取材・文:竹之内元)

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。