本番と同じ東京芝2400mで行われるダービートライアル。しかしながら、このレースから日本ダービーを勝った馬は今まで1頭もいない。ダービーまでは中3週、3歳馬にとってはタフな東京2400mで、上位入線を目指して全力を振り絞ってしまって本番まで余力を残せないことが、この原因のひとつと考えられる。余裕を残した勝ち方に見えた昨年のアドミラブルも、1番人気に支持されたダービーでは3着だった。
1.2000m超の経験が有利に働く
かつて毎日杯からの臨戦馬が4連勝した時期があったが、近年は不振だ。前走が1800m以下の距離だった馬の連対は、2011年を最後に途絶えている。替わって活躍が目立つのは、アザレア賞や大寒桜賞、山吹賞、水仙賞など、2200m以上のレースをステップにしてきた馬。
2.重賞からの臨戦馬が苦戦
ここ最近で顕著になっている傾向。前走で重賞を使っていた馬の勝利は、2012年のフェノーメノが最後だ。以降の5年間で前走が重賞だった馬は、3番人気以上が8頭もいながら[0-1-0-18]と苦戦。500万条件から挑む馬が互角以上の成績を残している。
3.間隔が開いている馬は割引
3歳春の段階では長距離とも考えられる青葉賞を、休み明けで勝ち負けするのは簡単なことではない。過去10年の当レースで2か月半以上の久々だった馬は[0-0-2-16]。このなかには1番人気のレーヴァテイン、レッドレイヴン、マゼラン、2番人気のプロディガルサンが含まれている。
注目はダブルフラット。山吹賞の2着馬だが、勝ったレイエスプランドルとは首の上げ下げの大接戦だった。ハナを切るようになってから競馬ぶりが安定。未勝利の中京芝2200mの勝ちタイムは、翌週の大寒桜賞(ともに稍重)を上回っているし、前走の2分13秒8も山吹賞としては優秀な時計だ。左回りにも輸送にも不安はなく、レース間隔も理想的。準備万端と言える態勢で青葉賞に臨むことができる。