ある程度ピッチが上がるようなら、中〜外を通る差し馬が台頭も
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【キーンランドC(札幌の芝傾向)】
台風の余波を受けて、土曜の札幌は1R前まで雨が降り続いた。芝は稍重で終日施行。雨の影響が残り、芝1200m換算で1秒5前後は時計を要した形。キーンランドCと同じ芝1200m戦の7R・500万下(牝馬限定)を4番手から抜け出して勝った
パッションチカが1分10秒9。古馬1000万条件の10R・WAJS第1戦は5番手から抜け出した
アイファープリティが1分11秒1。4コーナー9番手から馬場中央を伸びた
サラデコラシオンが2着に届いている。
先週日曜も雨の影響を受けたこともあり、内ラチ沿いの傷みが徐々に進行し、差し馬が台頭している。日曜は好天予報だが、時計の掛かるコンディションは続きそうだ。
キーンランドCは例年なら1分8秒台の決着だが、今年は1分9秒台の可能性が高い。
スピードだけでは押し切れない舞台設定。
パワーも必要となる。ある程度ピッチが上がるようなら、中〜外を通る差し馬が台頭しても不思議ではない。