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母は米・最優秀短距離牝馬、ディープ産駒セリユーズがデビュー/関東馬メイクデビュー情報

2018年08月27日 19:00

今週デビュー予定のセリユーズ(左)とカレンブーケドール(右・撮影:竹之内元)

 今週で夏競馬も閉幕。先週の新潟2歳Sに続き、今週は2歳重賞が2つ予定されている。新馬も期待馬が続々スタンバイしており、重賞だけでなくメイクデビューも見逃せない。

◆カレンブーケドール(牝、父ディープインパクト、母ソラリア、美浦・国枝栄厩舎)

 母はチリの年度代表馬。当初は3週前のデビューを予定していたが、胸が張るなどの症状が出たために延期した。

「調教は休ませていないし、仕上がりも悪くない。気性的には前向きなタイプ。ディープ産駒の牝馬らしくピリッとしている。チリ産の繁殖牝馬はタンタスエルテ(パララサルー、タンタアレグリアの母)などが結果を出しているしね。ディープとの配合なら血統的なレベルは高いし、そういう意味でも楽しみ」と国枝栄調教師。9月2日、新潟の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆セリユーズ(牝、父ディープインパクト、母ミュージカルロマンス、美浦・国枝栄厩舎)

 母はアメリカ(エクリプス賞)の最優秀短距離牝馬。現4歳の全兄キラーコンテンツは芝の1200〜1400mで3勝している。先週の追い切りはウッドチップコースでカレンブーケドールと併せたが、こちらのほうが手応えに余裕のある動きを見せていた。

「息遣いが今ひとつに感じるところもあったけど、調教自体は順調に進んでいるし、ひと追いごとにピリッとしてきた。この馬もディープの仔で優秀な血統だし、いいところがありそう」と国枝栄調教師。9月2日、新潟の芝1800mを田辺裕信騎手で予定している。

◆シャンデフレーズ(牝、父エイシンフラッシュ、母フラゴリーネ、美浦・中舘英二厩舎)

 ディープインパクト産駒の母は芝2000mで1勝。叔父に通算5勝を挙げ、オープン入りしたネオウィズダムがいる。

「全体的にコンパクトな体つきだけど、ちゃんとカイバを食べているし、すごく順調に乗れている。今のところは気の悪さも出していないし、前向きで素軽い走りをするタイプ。ゲートも速いし、ピッチ走法で短めの距離が良さそう。調教通りなら初戦から楽しみ」と中舘英二調教師。9月1日、新潟の芝1400mを藤田菜七子騎手で予定している。

◆レッドパラス(牝、父クロフネ、母レッドソンブレロ、美浦・中川公成厩舎)

 母系はスカーレット一族。伯父にダートのG1を9勝したヴァーミリアンをはじめ、サカラート、キングスエンブレム、ソリタリーキングがおり、いとこにダノンリバティなど近親には活躍馬がズラリと並ぶ。

「クロフネの仔にしては手先が軽いし、気持ちも前向き。調教の感じからすると芝でも良さそう。仕上がりの良さを生かせれば初戦から動けると思う」と中川公成調教師。9月1日、新潟の芝1400mを戸崎圭太騎手で予定している。

(取材・文:竹之内元)

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