古馬のような落ち着きも出てきたジョディー(撮影:下野雄規)
2月9日(土)に行われる3歳牝馬による一戦、クイーンC(GIII・東京芝1600m)に美浦から出走を予定している各馬の1週前情報。
■ジョディー(牝3・美浦・戸田博文)について、追い切りに騎乗した武藤雅騎手。
「元々完成度が高いので大きく変わった面はないのですが、以前は物見をして歩けなかったりしていたのが、今は他の馬と同じように歩けるようになっていますし、古馬のような落ち着きが出てきました。放牧先から戻ってきたばかりの頃は少し緩んでいましたが、順調に乗り込んできましたし、1週前追い切りも良い動きをしていて、いつものこの馬らしさがありました。今の馬場で6ハロンから入って、最後までしっかりと走れていましたし、稽古でも動く馬です。重賞でも楽しみだと思います」
■カレンブーケドール(牝3・美浦・国枝栄)について、国枝調教師。
「1週前追い切りはウッドチップコースで追い切りましたが、なかなか良い動きもしていましたし、良い感じで走れていました。前走未勝利を勝った後は放牧を挟んで、その後も状態良く来ています。2戦目の未勝利(3着)は今ひとつでしたが、新馬戦(2着)では今回と同じ条件でダノンキングリー(2連勝中で共同通信杯に出走予定)のアタマ差と惜しい競馬をしていますし、うまく立ち回れれば、重賞でもチャンスはあると思っています」
■マジックリアリズム(牝3・美浦・尾関知人)について、尾関調教師。
「今の時計の出ないウッドチップコースで、しっかりと1週前追い切りができました。前週よりも動きは良くなっていて、順調に良化しています。前走(未勝利・1着)はまだ成長途上でフラフラするところがありましたね。そういう状況の中で中2週と間隔が詰まっての競馬になりましたが、勝ち切ることができたのは収穫でした。今回はだいぶ体がしっかりしてきています。東京も過去2戦で経験しているので、それも良いでしょう。今回は試金石の競馬になりますが、持っている素質はヒケを取らないと思うので期待しています」
■マドラスチェック(牝3・美浦・斎藤誠)について、斎藤調教師。
「前走(赤松賞・500万下・2着)後は放牧を挟んでここを目標に調整をしています。1週前追い切りの動きは良かったですし、仕上がりも良いですね。普段歩いている時の歩様はダート向きかなと感じたのですが、走らせると大きなフットワークで、芝でもしっかりと走ってくれます。前向きさがあってレース運びが上手な馬なので、ここは結果を求めたいですね」
■ミディオーサ(牝3・美浦・堀宣行)について、森調教助手。
「来週のクイーンCと再来週の芝1600mの自己条件(500万下)の両睨みになります。昨秋以来の休み明けで、去年の秋はツメの状態を考慮しながらの調整でしたが、今回はツメの状態も問題ありません。中間ズブさを見せていましたので、1週前追い切りはしっかりとやりました。1勝馬ですが、クイーンCに出走しても楽しみはありますね」
■ミリオンドリームズ(牝3・美浦・藤沢和雄)について、津曲調教助手。
「昨年秋に1度入厩しましたが、なかなか出走態勢が整わず、ここまで延ばしました。十分調教を積んで時計の本数も重ね、ここまでしっかりと調整できています。札幌で新馬戦を勝った時はまだ体に余裕がある中で、上手な競馬をして良い内容で勝ってくれました。当時と比べても馬が違ってきていますし、東京も合いそうなので楽しみです」
■レッドベルディエス(牝3・美浦・鹿戸雄一)について、鹿戸調教師。
「ここを目標に順調に調整できています。素直で気が良い馬なので、体も丁度良く仕上がるでしょう。1週前も予定通りの追い切りができました。姉(レッドベルローズ・1000万下)に比べて落ち着きがありますね。東京の1600mも経験しているので問題ないですし、能力が高いのでどんな競馬をしてくれるか楽しみです」
(取材・文:佐々木祥恵)