6日に中山競馬場で行われるニュージーランドT(3歳・牡牝・GII・芝1600m)について種牡馬別に検証していく。なお、阪神競馬場で開催された2011年は除く。
過去10回で3回以上馬券に絡んだ種牡馬はおらず、挿入されている図を見れば一目瞭然だと思うが見事なまでにバラバラである。
母父で見ればリファール系「2-1-2-0」複勝率100%、複勝回収率522%。ファピアノ系「2-0-0-1」複勝率66.7%、複勝回収率113%。ニジンスキー系「1-1-1-3」複勝率50.0%、複勝回収率398%など、好走率・回収率ともに優秀な狙いやすい血統傾向もあるが、残念ながら今年は特別登録の段階で該当馬がいない。
しかし、そのほかの血統傾向がないわけではないので、近年の結果を中心に少し掘り下げてみる。
昨年はディープインパクト産駒のワンツー決着となったが、カツジの母メリッサは10年北九州記念勝ちを含め芝1200mで2勝。同じくケイアイノーテックの母ケイアイガーベラは11年カペラS勝ちなどダート1200mで2勝。
17年の勝ち馬ジョーストリクトリは、父ジョーカプチーノが11年シルクロードSを制し、芝1200mで4勝。また、母ジョーアラマートも芝1200mで1勝。そして、2着馬メイソンジュニアは、父が12年ジュニアC(英GI・芝6F)勝ち馬のMayson。
つまり、ニュージーランドTのポイントは父や母、もしくは2代母が1200m実績を残していること。羅列しきれないので省略するが、そういった観点から過去の好走馬を眺めてみると、多くの馬が条件を満たしていることに気付けるだろう。
今年であればロードカナロア産駒のグラナタス、ココフィーユ。ヘニーヒューズ産駒のワイドファラオ。母に1200m実績のあるアフランシール、カリボール、カルリーノ、ホープフルサインあたりに注目したい。