抜群の動きを見せたダノンチェイサー 本番でも好走に期待が持てる(撮影:花岡貴子)
NHKマイルCの前日、栗東は週中のぐずついた空模様から一変、陽射しが痛いほどの好天だったのですが。競馬中継を見ていてビックリ。5月の東京競馬を雹が襲うなんてこと、あるんですね…。
栗東からの遠征組は後発がちょうど馬運車が到着したくらいの時間帯の出来事であるはずです。長距離輸送のあと、しばらく体をほぐす意味でも厩舎周辺を数十分運動したりします。
でも、この天候では出来ない(したほうがリスクがある)。そもそも、馬運車からおろすときも脚元など相当気を遣っただろうな(砂に埋まった雹を踏んだら脚元を痛めてしまいそうです…)、と察します。
全馬が力を出し切るためにも、これ以上のアク
シデントが起きないことを願ってやみません。
さて、レース前日となったわけですが、NHKマイルCに向けて好調を感じさせる2頭をご紹介します。
まずは
ダノンチェイサー。追い切りでは併せた
ヴェルテアシャフトにあっさり先着。前進気勢が強くて走る気満々なのがすごく伝わってきます。思わず「唸ってますよね〜」と岩崎助手に話をふると「そうなんですよ。追い切るごとに良くなっていますね」とニッコリ。3か月ぶりの実戦となりますが、いきなりでも勝負になるはず!
もう1頭は
ワイドファラオ。ニュージーランドトロフィーでは4か月ぶりの実戦も苦にせず、キャリア4戦目で重賞初勝利となりました。
「昨年より筋肉の量も増え、いいかたちをキープしています。最近も体調の良さが体にもあらわれていてハリがありますね」と辻野助手。そして、気持ちのほうも「カリカリするタイプではない」そうでどっしり構えているそうです。それでいて前向き。優等生ですね。
ともあれ、こんなことがあると余計に普通に競馬が行われることの大切さを改めて感じます。5月5日はNHKマイルCも含め、無事に全レースが行われますように。
(取材・文:花岡貴子)