25日からスタートしている「6回門別」前半のメインは、「日本一早く施行される2歳重賞」でありJRA函館2歳ステークスGIIIへの優先出走権(1着馬)も懸かる馬産地・門別競馬の名物重賞「第44回 栄冠賞H2/1200m外回り」だ。
門別の「深くて
パワーを要求されるダート」での勝ち馬に権利が与えられるようになって以降、
スピードと瞬発力が必要な函館芝1200mでの2歳ステークスは勝ち負けまで加わり切れていないものの、「地方ダートでの将来性」に目を向ければ話は全く別。
過去には南関東で翌年、羽田盃・東京ダービー・ジャパンダートダービーを制し“変則三冠”を成し遂げたオリオンザサンクスや、
ロジータ以来となる牝馬の東京ダービー優勝(羽田盃と二冠)
クラーベセクレタ、近年でも三年前は後のNAR
グランプリ2017年度代表馬
ヒガシウィルウィンが2着、今や地元無敵の
スーパーステションが3着という、いま振り返ってみれば非常に“贅沢”な決着(優勝馬
バンドオンザランも活躍中)。一昨年優勝の
サザンヴィグラスも翌春北斗盃H2を7馬身差で圧勝し、現在はJRA3勝クラス(旧1600万円以下条件)で活躍を続けている。
このように、翌年の南関東はじめ地方各場の3歳クラシック戦線を占う上で「必見」と力説したいのが、この「栄冠賞」である。しかも、勝ち馬だけではなく入着馬や先行してラスト失速した馬の中にも、先々まで追いかけるべき高素質馬が交ざっているのだから、レース後の復習まで欠かせない、本当に超重要な2歳重賞競走なのだ。
今年も精鋭11頭がエントリー。一足先、6月6日に行われた世代最初の2歳オープン「JRA認定ウィナーズチャレンジ1」を制した
プリモジョーカーこそ不在ながら、ハナ差2着の
ヘイセイメジャー、3着
バブルガムダンサー(母は武豊騎乗でエーデルワイス賞JpnIIIを制した
オノユウ)、4着
ヨハネスボーイ(世代最初の2歳新馬「2019開幕記念 JRA認定スーパーフレッシュチャレンジ競走」勝ち馬)、5着
コーラルツッキーまで入着馬すべてが駒を進めてきた。
これらオープン特別経験馬にやはり「一日の長」がありそうも、新馬(JRA認定フレッシュチャレンジ)6馬身差圧勝の
ルミナスアローや、1000mの新馬(同)で3馬身突き放した
エンジェルパイロ、大物感ある勝ちっぷりが印象的だった
モリデンナイス等々、勝ち馬候補は到底、五指には収まりきらない。
「馬券」的には非常に悩ましい、難解なメンバー構成となった今年の栄冠賞だが、それだけ将来豊かな逸材が「揃いも揃った」ということで、先々に向けて必ず観ておいていただきたい一戦だ。
発走は27日(木)20時40分。お忘れなく!
(ひだか応援隊)