29日のメイン12Rは、2歳牝馬の1200m重賞「第16回リリーカップH3」(JBC協会協賛
ラブリーデイ賞、発走20時40分)。2004年に創設され、8月18日、今はなき旭川1000mで記念すべき第1回(優勝
スプリットメイド)が行われたこの2歳牝馬ス
プリント重賞は、2009年の「門別ナイター集約化」後も第10回(2013年)までは1000mで施行。
翌年、ブリーダーズゴールドカップJpnIII当日に「牝馬ダブル重賞」としてフルールカップ(1000m)が新設されたのを機に「1200m重賞」へと衣替え、そこから更に5回の歴史を重ねてきた。1着馬には、10月10日(木)第22回エーデルワイス賞JpnIIIへの優先出走権が付与されるとあり、世代トップ級の快足牝馬たちが顔を揃える重要レースとなっている。
データ面で圧倒的に目を引くのは「角川秀樹厩舎」勢の強さ。昨年までの15回中、なんと過半数の「8勝」(2006年
タガタメ/08年
アンペア/09年
プリモエナジー/11年
レイモニ/12年
ハニーパイ/13年
クリノエリザベス/15年
モダンウーマン/17年
ストロングハート)を挙げており、このうち08年
アンペア・12年
ハニーパイ・17年
ストロングハートはエーデルワイス賞JpnIIIも制した。
今年も、上位人気必至の4
プリモジョーカー、9
バブルガムダンサー、12
エンジェルパイロに伏兵の1
アクアリーブルと4頭を出走させ“必勝態勢”。「2年ぶり9勝目」を狙う。
一方、近年リーディング首位を続けている田中淳司厩舎は、実はまだこのリリーカップH3を勝てていない。ただ、フルールカップH3は今年も7
コーラルツッキーで制し、創設から6年で何と4勝。中1週で重賞V2に挑む
コーラルツッキーに加え、同競走2番人気(4着)の3
テーオーブルベリーもここに駒を進めてきた。快足2頭の好ダッシュで、リリーカップH3初勝利を決める可能性も十分にありそうだ。
上記各馬が上位人気に推されそうな情勢も、昨年このレースを
アークヴィグラス(NAR
グランプリ2018・2歳最優秀牝馬、グランダム・
ジャパン2018「2歳シーズン」優勝)で制した小野望厩舎が送り込む2頭(6
ティーズリープ、10
ミリミリ)はじめ伏兵陣も多彩。JRA勢との対決が待つ10月10日(木)エーデルワイス賞JpnIIIに向け、頭ひとつ抜け出すのはどの
ヒロイン候補か。20時40分のゲートインを、楽しみにお待ちいただきたい。
(文=ひだか応援隊)