まだキャリアの浅い馬たちによる重賞競走で難解だ。
愛国産馬◎トリプルエースの父シャマーダルは全欧2歳チャンピオンであると同時に、仏国2冠馬でもある。ジャイアンツコーズウェイからストームキャットにさかのぼる血統で仕上がりが早く、タフで使い減りしない。母は米国産サンデーサイレンス産駒の南関東1勝馬。祖母は仏1000ギニー2着馬で、マルセルブサック賞3着馬。早い時計での決着になった場合は未知数だが、可能性に一票を投じてみたい。
逆に時計勝負になった場合に台頭してきそうなのが○ペールエール。中京競馬場でのデビュー戦はスローペースの2番手から12秒0→11秒6→11秒4でまとめた逃げ馬をゴール前で早めに交わして先頭ゴールイン。新潟2歳Sも最後3ハロンが11秒0→11秒0→11秒6という流れの中で好位追走から早めに抜け出して2着。セルカーク×リナミックスの母アピールIIは愛国3勝馬。ダイワメジャーとの配合はスピードが強調されている印象だ。
2戦2勝▲サクセッションは、16年マイラーズカップに勝ったクルーガーの全弟。キャリアは浅いものの、大人びたレースで新馬、そしてアスター賞を連勝した。母はドイツの名血で、キャリアを重ねるごとに強さを増していきそうな雰囲気を感じさせる。
中京2歳Sで勝負強いところを見せて3着の△アサケエースは曾祖母ノースフライトという名血で、父ワールドエースはマイル重賞をレコード勝ちしたスピード馬。母サンエルピスがアーモンドアイの半姉という△インザムードともども豊かな将来性を感じさせる1頭だ。