今年の北海優駿を占う一戦はアベニンドリームに注目したい(撮影:高橋正和)
三冠レースの一冠目となる北斗盃は、門別競馬場の内回り1600mの距離で争われ、昨年からH2に格上げになった。なお1、2着馬には6月18日に行われる北海優駿への優先出走権が付与される。今年は7頭と少頭数ながら、重賞2着2回の
アベニンドリーム、水沢の留守杯日高賞で2着の
レッドカード、デビュー戦の特別レースをいきなり勝った
タイセイシャイニーなど、面白いメンバーが顔を揃えた。
◎はやはり実績上位の
アベニンドリーム。3走前の川崎の重賞・鎌倉記念では勝ち馬にクビ差まで迫る2着、2走前の北海道2歳優駿ではJRAの
キメラヴェリテに直線半ばまでしぶとく食い下がっての2着と、ここでは実績上位だ。前哨戦の牡羊座特別では2着に敗れたが、休み明けでプラス16キロだったことを考えると、ひと叩きした効果は大きい。先行できる脚質なので内回りの1600mも問題ない。
○は2戦した川崎で5着、4着、続く水沢の重賞・留守杯日高賞で2着とここのところ堅実な
レッドカード。他場だがマイルも経験済みだし、前めで競馬ができる馬なので、コースや距離も心配なさそう。
▲に
タイセイシャイニー。まだ1戦というキャリアの浅さがどう出るかだが、デビュー戦の鳥待ち月特別でエーデルワイス賞2着の
アザワクら経験馬相手を負かした能力は相当なもの。1200mから400mの距離延長をこなせれば、一発があっても不思議ではない。
△に水沢のマイル重賞の金杯を勝った
シンボ、JRAの未勝利戦で3着という成績がある
アッカレッツァーレは慣れが見込める門別2戦目に期待してみたい。
昨年は
リンゾウチャネルがこのレースを
ステップに、北海優駿、王冠賞を制して見事三冠に輝いた。今年一冠目を手中に収めて三冠への第一歩を踏み出すのはどの馬か。北斗盃は5月14日(木)、20時35分発走。
(文:佐々木祥恵)