プリモシーンとのコンビで連覇を狙うレーン(撮影・園田高夫)
「ヴィクトリアマイル・G1」(17日、東京)
2019年のヴィクトリアMを
ノームコアで制した
ダミアン・レーン騎手(26)=豪州=が、20年は
プリモシーンとのコンビで連覇を狙う。同馬の母である
モシーンは、豪州でG14勝を挙げた名牝。“豪州タッグ”で、強敵相手に真っ向勝負を挑む。
あれから1年。
ノームコアとのコンビで19年のヴィクトリアMを制し、日本でのG1初制覇を果たしたレーン。19年は敵として激戦を繰り広げた
プリモシーンとのタッグ結成に、「不思議な気持ちですね。ただ、昨年2着しているように
プリモシーンは能力のある馬ですし、乗せていただけることに感謝しています」と話した。
レーンと
プリモシーンには意外なところで接点がある。それは母モシーンの存在だ。
モシーンは
オーストラリアで11年3月にデビューすると、同年12月のメルボルン地区の3歳牝馬限定G1であるクラウンオークス(芝2500メートル)を逃げ切ってG1初制覇。翌12年には
オーストラリアンギニーズ(芝1600メートル)、ランドウィックギニーズ(芝1600メートル)、
ストームクイーンS(芝2000メートル)とG1を3連勝。同年代のラ
イバルを相手に4つのG1を制した名牝だ。
「とんでもない馬でした。ちょうど
モシーンが活躍した時期に、自分もビクトリア州でデビューしていて、目の前でレースを見ましたが、馬らしくない強さを持った馬でした」と懐かしそうに語る。
モシーンは引退後に繁殖牝馬として日本へ。その子どもに騎乗するだけに「いい結果を出せるように頑張りたい」と意気込む。豪州の若き天才が、今年も華麗なプレーで魅了してくれそうだ。