【ステイヤーズS展望】リピーターが多い長距離戦、あの馬に期待

2020年12月01日 06:00

一昨年の覇者リッジマンに期待(撮影:下野雄規)

 JRAの平地競走としては最長距離の一戦。1着賞金は6200万円と他のGII戦よりワンランク上の扱いとなっており、活躍の場の少ないステイヤーにとって年間最大の目標レースとなる。また、万葉S、ダイヤモンドSなど長距離の上級クラスはハンデ戦が多い中で、別定戦であるということも一つの特徴だ。

1.先行馬有利

 過去10年の勝ち馬延べ10頭の内、9頭は4角5番手以内だった。3着以内で見ても、延べ30頭中21頭は4角5番手以内。開幕週でかつ基本的に中緩みのある一戦であるから、前で立ち回る馬の方が有利になる。

2.後半の速い脚

 10〜14年の5年間ではラスト5ハロンの平均タイムが61秒1なのに対し、15〜19年の5年間は60秒以上かかったのは昨年1回だけで平均は59秒6。以前に比べ後半で速い脚が求められるようになってきている。また、昨年は残り1000〜600mの2ハロンが12秒1-11秒7、一昨年は残り1200〜800m地点の2ハロンが12秒4-11秒6、16年は残り600〜200m地点が12秒2-11秒4と加速力も要求されている。

3.リピーターが多い

 アルバートの3連覇が記憶に新しいが、他にもモンドインテロが16・18・19年で3・3・1着と好走、デスペラードが2連覇を含む3年連続好走、トウカイトリックが7回挑戦して4回3着以内になるなど、リピーターの活躍が目立つレース。特殊な条件であるため、他条件で凡走してきた馬も過去に好走歴があれば侮れない。

 一昨年の覇者リッジマンに期待。前走の京都大賞典は久々で余裕残しながら1着馬と1秒1差。疲れが残っていた昨年より良い内容であり、復調気配を感じさせる走りだった。ここ2走はポジションを取れていないが、ゲート自体はいずれもポンと出ている。テンから主張するメンバーの少ない今回は先行していけるだろう。

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