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【阪神C予想】父から受け継いだスピードでステルヴィオ

2020年12月26日 06:03

ステルヴィオのスピードに期待

 2006年に創設された芝1400mの定量戦。阪神大賞典や毎日王冠などと並ぶ高額賞金GII競走で、有馬記念には向かわないスプリンター、マイラーによるスピード争いが繰り広げられている。日割りの関係で、最終週が3日間開催となった2012年、13年には有馬記念が行われた翌月曜日に開催されたこともあり、1年を締めくくる短距離重賞と位置づけられている。

 過去10年で1〜3番人気馬は5勝2着4回3着3回。1番人気に限れば1勝3着1回で波乱含み。その代わりではないが、非根幹距離で行われる重賞競走だけに、いわゆる「リピーター」が多く、サンカルロ、リアルインパクトが連覇を成し遂げているほか、ガルボ、イスラボニータが2年連続で連対を果たし、ダンスディレクターも15・17年と2着に好走している。

 過去10年の連対馬20頭すべてが前走でマイル以下の距離を使われているのが特徴的。短距離のスピードレースだけに流れに乗り遅れるのは致命傷になりかねない。

 ◎ステルヴィオは18年マイルチャンピオンシップの優勝馬。中山記念、大阪杯と長めの距離を使われてきた時期もあったが、昨年の安田記念のあとは短い距離にシフトして京王杯SC、スワンSと1400mの重賞で連続2着。スワンS2着のあとは、マイルチャンピオンシップには向かわずに、早い段階からこのレースを目標にしてきた。以前は末脚で勝負するタイプだが、短い距離を使いながら先行力を身に付けてきた。今なら阪神競馬場の内回りコースにも対応してくれることだろう。4代母がシンボリルドルフの全姉で、3代母は90年の北海道市場において1億1500万円で落札されたロイヤルファミリー。父ロードカナロアから受け継いだスピードを生かせる舞台で3つ目のタイトルを狙っている。

 ○フィアーノロマーノは昨年の2着馬で、阪神競馬場芝1400mは3戦して1勝2着2回と得意にしている舞台だ。父は豪州のチャンピオンスプリンターで、豪州チャンピオンサイアー。シャトル供用された北半球では中・長距離GIを勝つような産駒を送り出しているものの、武器はスピードだ。南半球馬の本馬は、6歳とはいえ大事に使われて今回が19戦目。これまで1600mと1200mで重賞競走に勝っているもののベストは1400mのはず、勝てば重賞初勝利となる団野大成騎手の手綱さばきに期待したい。

 ▲インディチャンプは19年に春秋マイルGIを制覇。今年もアーモンドアイやグランアレグリアといった怪物級を相手に互角の勝負をしてきた。母ウィルパワー、祖母トキオリアリティーともにすべての勝ち鞍を1400m以下の距離で上げており、一族にはアイルラヴァゲインやアウィルアウェイといったスプリント重賞の活躍馬もいるが、インディチャンプにとってはデビュー戦以来となる1400m戦。不安も残る。単穴評価に。

 2歳時にデイリー杯2歳Sに勝っている△ジャンダルムは、これまでマイルを中心に使われてきたが、1400mに短縮された前走の信越Sでは最後まで集中力を欠かさずに走り切った。スプリンターズS、高松宮記念などに勝ったビリーヴ産駒だけに距離短縮がプラスに出た格好だ。

 快足△マルターズディオサにとっては初めての1400m戦。逃げなければ競馬が出来ない馬ではないので、この枠ならば自分のペースを守れるのではないか。今回のメンバーならスピードは上位のはずだ。
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