【桜花賞予想】気候と脚質が導き出した、中穴+大穴激走馬/JRA重賞レース展望

2021年04月10日 18:30

前走クイーンCは10番手からじっくり伸びてアカイトリノムスメにクビ差2着。鞍上は乗り替わりとなるが「修正するポイントはあるし、まだまだ良くなる。次は逆転したい」と色気たっぷりだった(C)netkeiba.com

 私は気象予報士という職業を生かし、季節馬激走予想を行っています。まずレース当日の気温を12度未満の「寒」、12度以上18度未満の「涼」、18度以上25度未満の「暖」、25度以上30度未満の「暑」、30度以上を「酷暑」とした5段階に区分けし、配当妙味のある季節馬を特定。

 さらにJRAの馬場発表をもとに馬場状態を解析、分類します。それらの独自情報を活用し、それぞれの気候、馬場に合った穴馬を抽出。ここでは気候成績や脚質分析を中心に、激走注目馬を抽出していきます。

 昨年は寒さと雨のレースになりましたが、週末は久々に晴れて暖かくなる見込み、先週から一転、良馬場で時計も速くなりそうです。

 まず過去10年の人気別成績を見ると、14年を最後に勝ち星から遠ざかっている1番人気は[1-3-1-5]と連対率40%、複勝率50%と信頼度は高くありません。一方、2番人気は[5-3-0-2]と5勝を含む複勝率80%、現在3連勝中と優秀です。

 6番人気以下の激走馬は過去10年で8頭。直近5年の馬券圏内では「1〜3番人気2頭」+「激走馬1頭」のパターンが4度あり、今年も注目すべきでしょう。

 激走馬を選定するための注目ポイントは3つ。まずは「直近5年間の激走馬4頭中3頭が、涼〜暖で2勝または複勝率100%」という点。たとえば19年の7番人気2着のシゲルピンクダイヤや、17年の8番人気1着したレーヌミノル、16年6番人気3着に好走のアットザシーサイドが当てはまります。

 次に「良馬場のレースとなった8年間(11-16、18、19年)での激走馬6頭中6頭が、4コーナーを10番手以降から馬券内に入っている」点です。こちらも、19年の7番人気から2着のシゲルピンクダイヤは通過順が15、12。また15年には、7番人気2着のクルミナル(通過順は12,13)と8番人気3着のコンテッサトゥーレ(通過順は5,11)の2頭の実績があります。

 そして「激走馬8頭中4頭が、重賞芝1600mで馬券圏内の実績あり」という点。昨年9番人気から3着したスマイルカナは、20年フェアリーSで1着の実績がありましたし、19年のシゲルピンクダイヤもチューリップ賞で2着した実績がありました。

【今年の阪神の馬場状態をふまえた注目馬は?】

  以上の3点をふまえた上で激走注目馬として浮上する1頭目が、アールドヴィーヴル。前走のクイーンCは4コーナー10番手から勝ち馬とクビ差の2着。新馬戦も差し切っての勝利でした。

 次にシゲルピンクルビー。涼〜暖のレースで[2-0-0-0]と優秀。フィリーズRでは、好位から差して8番人気1着の激走を見せました。ホウオウイクセルも下位人気になりそうですが、涼で[2-0-1-0]と優秀です。フェアリーSは8番人気から2着、フラワーカップは快勝し重賞を連続好走しています。

 もう1頭がストゥーティ。こちらも2ケタ人気が濃厚となっていますが、前走のチューリップ賞は勝ち馬2頭と0.1秒差の3着です。涼〜暖も[1-0-2-1]と安定しており、掲示板外はありません。
(文/三宅誠)

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