【プロキオンS】熊沢、タイガーインディで10年ぶり平地重賞Vだ 大橋師も信頼

2021年07月09日 06:01

 久々の平地重賞参戦に燃える熊沢(撮影・石湯恒介)

 「プロキオンS・G3」(11日、小倉)

 大ベテランの熊沢重文騎手(53)=栗東・フリー=が、約4年ぶりの平地重賞騎乗で存在感をアピールだ。コンビを組むのは前走16着大敗からの巻き返しを狙うタイガーインディ。11年武蔵野Sを制したナムラタイタンと同じ大橋厩舎の管理馬で、当時以来約10年ぶりとなる平地重賞Vを目指す。

 久々の挑戦に腕が鳴る。17年小倉記念のクランモンタナ(10着)以来、約4年ぶりの平地重賞に臨む熊沢。コンビを組むタイガーインディは、前走の栗東Sで16着と大敗したが、「前走はオープンの千四でペースに対応し切れなかった。マイペースで行けるこのくらいの距離の方がいい。乗るからにはチャンスがあると思って乗る」と反撃へ力が入る。

 現在53歳。JRAの騎手では柴田善に次ぐ年長者だ。「同年代がいなくなってさみしいけどね」と思うこともある。ただ、競馬への情熱が変わることはない。調教で精力的に汗を流し、「ケアってほど大したことはしていないけど、体力が落ちないようにはしている。それには馬に乗るのが一番」と心技体の維持にも余念がない。

 前回の平地重賞制覇は11年武蔵野Sで、今回と同じく大橋厩舎が管理したナムラタイタンだ。大橋師は、自らが助手時代の担当馬コスモドリームで88年オークスを制した“盟友”に、「30年以上の付き合いになるけど、本当に誠実な男。ガッツもある。でないと、あの年まで障害に乗り続けられないよ。若い子も見習ってほしい」と全幅の信頼を寄せる。

 手綱を託された鞍上も、「前走よりも良くなったと聞いているし、コースはどこでも関係ない。自分の形を貫くしかない」と先行策で活路を見いだす構えだ。衰え知らずの“いぶし銀”が、夏の小倉で大仕事をやってのける。

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