先週から夏シーズンに突入した中央競馬。いずれもハンデ重賞のラジオNIKKEI賞とCBC賞は、例年の傾向通り、どちらも波乱決着のスタートとなりました。今週も、ハンデ戦で、上位人気の総崩れもある波乱重賞「七夕賞(GIII・福島・芝2000m)」が開催。過去10年で3連単100万馬券超え2回、3連複の万馬券超えは9回と、GIシーズンに比べると注目度が下がる中、狙い目の一戦なのは間違いありません。
そんな七夕賞で、今週もnetkeibaオリジナルのビッグデータを活用したAI競馬予想が弾き出した、激走注目馬を紹介します。
レースのペースを予測し、各馬の脚質・各馬の最終走破タイムを算出。走破タイムの速い順に印を打つAIですが、学習し予想に使われるデータは、netkeibaが保有するこれまでのレース情報すべて。週頭に注目馬としてピックアップしたのはワンダープチュックでしたが、その後、調教や枠順、馬場など週中の情報を追加した上でAIが弾き出した激走注目馬は、トーラスジェミニでした。
【netkeibaAIの注目馬】
馬名:トーラスジェミニ
鞍上:戸崎圭太騎手
総合指数:66.61 (全16頭中1位、2位は64.48)
キャリア通算28戦7勝、重賞は12戦で3着内は昨年エプソムCでの3着のみですが、近3走はオープン特別1着、ダービー卿CTを6着、そして安田記念を5着。前走安田記念では平均より遅めペースの2番手からのレースで、勝ち馬に0秒4差と見せ場十分の内容でした。ラップ的には小回りの方が適している脚質ですが、東京のGIで好走した前走は高く評価できます。
距離については、1600m、1800mをそれぞれ3勝ずつ。2000mは2歳時に百日草特別を勝っていますが、それ以外は4着2回、8着2回という結果。ただ、福島2000mを逃げ、先行、差し、追込の4つの脚質で見ると、逃げ先行馬の勝率が高く、単勝回収値、複勝回収値ともに100を超えています(1986年以降の全福島芝2000m)。
今回AIエスケープの予測ペースは平均(遅)。他の馬との兼ね合いにはなりますが、前へ行く競馬ができれば、先週のラジオNIKKEI賞で逃げ粘ったノースブリッジのように粘りこみの可能性は高いといえます。
道悪も2戦し、不良馬場不良馬場だった昨年のエプソムCで3着、重馬場だった3月の東風Sで1着と得意にしているのもさらなるプラス材料。
最後に調教は、美浦Wコースで5F71.1秒、ラスト1F12.5秒。大差で先行したシャークウォーニン(3歳未勝利)を追走から、軽く追われただけできっちり先着。相当デキが良かった前走時から数字はそれほど変わりませんが、動きは前走時よりさらに良く、充実一途ととらえて問題ないとみます。
新たなデータを取り込むたびに学習し、回収率が向上しているnetkeibaオリジナルAI。その他の馬を含めた全順位付け、解説はウマい馬券で公開中です!