5日に新潟競馬場で行われる新潟記念(3歳上・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる10回の馬券絡みがディープインパクト。次点で3回のステイゴールドが続き、2回がキングカメハメハ、ゼンノロブロイとなっている。
ディープインパクト産駒は[3-4-3-30]。14年マーティンボロ、15年パッションダンス、16年アデイインザライフと3連覇を達成しており、直近2年もジナンボーが19年クビ差、20年アタマ差2着と接戦を演じていた。ただし、出走頭数でも他の種牡馬を圧倒しているだけに、近年は最後のひと押しを欠いている印象も否めない。今年はエフェクトオン、ギベオン、サトノアーサー、プレシャスブルー、ラインベック、リアアメリアと6頭が出走予定。
上位人気と目されるザダルは初出走となるトーセンラー産駒。父トーセンラー自身も12年新潟記念に出走しており、1人気7着と期待には応えられなかったものの、勝ち馬からは0秒2差と大きくは負けていなかった。なお、種牡馬としての当該コース成績も[0-0-0-1]とサンプルが無きに等しい。雪辱を果たすとともに真価を問われる一戦となりそうだ。
同じく初出走となるローエングリン産駒は、サマー2000シリーズの優勝がかかるトーセンスーリヤがスタンバイ。同種牡馬のコース成績は[1-0-1-11]といまひとつ強調しづらいものの、そのうちの1勝がトーセンスーリヤの勝った20年新潟大賞典でもある。リピーターの出やすいコースでもあるだけに、すでに適性を示していることは強みとなるだろう。
マーメイドS・2着、中京記念・3着と重賞で好走が続くクラヴェルも初出走のエピファネイア産駒。同種牡馬は当該コース成績が[2-0-2-6]、とくに牝馬[1-0-2-2]の好走が目立つ傾向は追い風となりそうだ。