道営記念2連覇へ向けて負けられないクインズサターン(撮影:田中哲実)
令和3年度シーズンも、今夜の開催が終われば、いよいよ残すは2開催・4週間(計12日間)。来週14日(木)には2歳牝馬のダートグレード競走「第24回エーデルワイス賞/JpnIII・1200m外回り」が行われ、そして今季ラストウイークには11月3日(水)に「第2回JBC2歳優駿/JpnIII・1800m外回り」。そして最終夜の4日(木)には短距離と中長距離、それぞれの古馬頂上決戦「第16回道営スプリント/H1・1200m外回り」&「第64回道営記念/H1・2000m外回り」がシーズンを締め括るラスト2競走として相次いで行われます。
その「第64回道営記念H1」の前哨戦として注目されるのが、きょう7日のメイン(最終)12R「第54回瑞穂賞(JBC協会協賛デクラレーションオブウォー賞)/H2・1800m外回り」です。
今世紀に入って以降、この瑞穂賞H2を勝って道営記念H1も制したチャンピオンホースは、実に7頭に上ります(2005年バンブーボカ・06年サンマルアンサー・08年コンテ・09年コパノカチドキ・14年ウルトラカイザー・15年グランプリブラッド・18年スーパーステション)。昨年の道営記念馬クインズサターンは、夏に転入してまずは道営記念への出走要件(期限までに門別所属馬として3走以上)を満たすことが最優先だったため、A1下特別を3連勝して大目標の一戦に臨んだのですが、今年は「ディフェンディング・チャンピオン」として、まさしく“王道”であるこの瑞穂賞H2で大目標の「道営記念H1・連覇」に王手をかけるべく臨んできました。
今週4日(月)の最終追い切りでも、坂路を37秒1-24秒5-12秒3で駆け上がり引き続き好調キープといったところ。昨年の道営記念2着馬ルールソヴァールも出走してきたということで、ライバルとの力量差を測るうえでは大一番に向けて願ってもない組合せとなったことでしょう。
このほか、6月の赤レンガ記念H2でマイペースに持ち込んで3馬身差で逃げ切りクインズサターンに「門別唯一の黒星(※7戦6勝・2着1回)」をつけたリンノレジェンド、昨年道営記念3着のヤマノファイト、今季南関東から転入し古馬中長距離戦線に新風を吹き込んでいるリコーワルサー&ウタマロ、そして大きく地力を伸ばしてきたクラキングス&グリントビートら、9頭立てながら非常に興味深いメンバー構成となった「第54回瑞穂賞H2」。
昨年このレースで感動の復活Vを決めたスーパーステションの名前がないのは残念ではありますが、古馬頂上決戦「道営記念H1」の前哨戦として全国のファンの皆さんに大いに注目していただきたい一戦です。発走時刻は20時35分。お見逃しなく!
(文:ひだか応援隊)