2019年のマイルCS週にデビューした新馬、というだけでピンとくる方はいらっしゃるだろうか。ちなみに番組は京都芝1600m、単勝2番人気で勝っている。
答えは
デアリングタクト(栗東・杉山晴紀厩舎)。年内はこの1走で終え、3歳になってから、エルフィンS、桜花賞、オークス、秋華賞と無傷の5連勝で牝馬三冠を達成した。現在は休養中で、来年の春ごろの復帰の報道が出ている。
【11月20日(土) 阪神芝1400m】
◆
カイハオン(牡、父
イスラボニータ、母カラフルマーメイド、栗東・松下武士厩舎)
母系には2015年フ
ローラSを勝った
シングウィズジョイ(父マンハッタンカフェ)、先々週のアルゼンチン共和国杯で3着した
フライライクバード(父スクリーンヒーロー)がいる血統。本馬は2019年セレクトセール当歳にて、3100万円で落札されている。
父が
イスラボニータということもあり「
スピードがあって、スタートセンスもいい」と松下武士調教師。先週のCWでは、レースで騎乗予定の鮫島克駿騎手が跨って、新馬に先着して、6F81.5秒をマーク。2週前のCW追い切りよりも時計を詰めており、追うごとに良くなっている印象。今週の追い切りでは更に動きが良化していることが期待できるのではないか。
◆
シュガーフロート(牝、父
Mohaymen、母She's Gonna Float、栗東・高柳大輔厩舎)
父
MohaymenはホーリーブルSや
ファウンテンオヴユースSといった重賞を勝っており、父の父はTapit。日本で活躍する父産駒は小倉ダート1000mの未勝利を勝った
ケルンコンサート(栗東・森秀行厩舎)がいる。
本馬について「短い距離が合いそうな
スピードタイプ。2週前のCWでは思ってた以上に動きましたし、
スピードだけじゃなくて、体力も備わってる走りだったと思います」と高柳大輔調教師。先週の坂路では4F53.9秒をマークし、古馬2勝クラスに先着する動き。追い切りの内容からも出走態勢は整った。鞍上は小沢大仁騎手が予定されている。
【11月21日(日) 阪神芝1600m(牝)】
◆
エピプランセス(牝、父
エピファネイア、母サングレアル、栗東・池添学厩舎)
母サングレアルは現役時代にフ
ローラSで重賞勝ち。おばには2011年ジャパンカップなど、G1で6勝を挙げた
ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)などがいる偉大な母系。
本馬は9月10日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩し、9月23日のゲート試験に合格。その後は一旦放牧に出ていたが、10月22日に再入厩。2週前追い切りは坂路、1週前追い切りはCWと順調に追い切りを消化している。鞍上は福永祐一騎手が予定されている。
【11月21日(日) 阪神芝2000m】
◆
セレシオン(牡、父ハーツクライ、母クルソラ、栗東・友道康夫厩舎)
半兄に芝で4勝、JRAダートで2勝を挙げた
ピオネロ(父ネオユニヴァース)、半姉に2015年の桜花賞2着、オークス3着という実績を残した
クルミナル(父ディープインパクト)がいる。
本馬について「気性的に難しさのあるきょうだいがいる血統と聞いていましたが、この馬は調教している段階では気になるようなところはありませんね。ここまで順調ですし、タイプとしては芝の長い距離が合いそう」と友道康夫調教師。先週のCWでは古馬2勝クラスを追走して、きっちりと先着。動きもいい。鞍上は川田将雅騎手が予定されている。
(取材・文:井内利彰)