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ジェラルディーナ半妹マリーナドンナが福永祐一騎手でデビュー/関西馬メイクデビュー情報

2021年11月29日 20:52

今週デビュー予定のマリーナドンナ(8月31日撮影:井内利彰)

 今週の新馬は阪神芝1800mが注目の一戦となりそう。というわけで、過去の冬開催阪神芝1800mの新馬デビュー勝ちを調べてみた。

 2011年はディープインパクト産駒のワールドエース。3歳になってからはきさらぎ賞を勝ち、日本ダービーでは1番人気に支持されている(4着)。2014年は3歳になって共同通信杯を勝ったリアルスティール(父ディープインパクト)や2016年は菊花賞でGIを制するキセキ(父ルーラーシップ)など、スター候補生がたくさん出てくる舞台と言えるだろう。

【12月4日(土) 阪神芝1800m】

◆マリーナドンナ(牝、父ロードカナロア、母ジェンティルドンナ、栗東・安田隆行厩舎)

 母は現役時代に牝馬三冠など、国内外のG1で7勝を挙げており、半姉には1勝クラスから3連勝中で今週のチャレンジCへの出走を予定している、モーリス産駒のジェラルディーナ(栗東・斉藤崇史厩舎)がいる。

 本馬はゲート試験合格後にリフレッシュ放牧を挟み、10月29日にノーザンFしがらきから栗東へ再入厩。11月は坂路にCWを併用して、しっかりと乗り込まれており、先週のCW追い切りでは古馬2勝クラスを追走して、きっちり先着。これで3週続けてCWで古馬相手の追い切りを消化しているが、11月10日のCWでの動きと比較すれば、着実に動けるようになっている。鞍上は福永祐一騎手が予定されている。

◆デール(牡、父ロードカナロア、母ラヴアンドフェイス、栗東・松永幹夫厩舎)

 半兄にダート1200mで2勝を挙げている、Distorted Humor産駒のメイショウヒューマ(栗東・藤岡健一厩舎)がいる。父は違えど、短距離で活躍する兄がいるだけに距離が心配だが「むしろ、現状では前向きさが足りない馬。本来ならマイルくらいがベストだとは思いますが、最初はこのくらい距離があった方が良さそうです」とは松永幹夫調教師。

 本馬は9月15日にゲート試験を合格して、その後はリフレッシュ放牧。10月15日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ再入厩して、ここまで入念に追い切りを積み重ねてきた。目立って速い時計をマークしたわけではないが、先週のCWでの併せ馬を見ても、追うごとに良くなっているのは間違いない。鞍上は武豊騎手が予定されている。

◆ストロングウィル(牡、父シルバーステート、母カワイコチャン、栗東・橋口慎介厩舎)

 母系には芝で4勝、ダートで3勝を挙げたタガノサイレンス(父サンデーサイレンス)がいる血統で、本馬は2020年北海道サマーセールにて、1800万円で落札されている。

 11月10日の坂路で4F52.2秒をマークした時点から注目していたが、その後はCWで軽快な走りを披露。2週続けて、6F80秒台をマークしており、先週はレースで騎乗予定のC.ルメール騎手が跨り、古馬オープンのゴーストを追走して、楽々と先着した。実戦でも追い切りのように走ることができるなら、当然勝ち負けというレベルの動きは見せている。

【12月5日(日) 阪神芝1200m】

◆アルーリングウェイ(牝、父ジャスタウェイ、母アルーリングライフ、栗東・藤岡健一厩舎)

 母系には同厩舎で管理され、福島2歳SやオパールSなど芝1200mのオープン特別を勝ったアンヴァル(父ロードカナロア)がいる血統。

 本馬は9月10日にゲート試験を合格。その後はリフレッシュ放牧を挟み、11月2日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩。その週から坂路での追い切りを開始して、いきなりラスト1F12.0秒をマークした。その後も坂路での追い切りは4F時計は平凡でもラストが素晴らしいラップ。特に1週前追い切りは古馬2勝クラスを追走して先着、2F24.8秒、1F12.1秒をマークした。鞍上は藤岡佑介騎手が予定されている。

(取材・文:井内利彰)

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