絶好の1枠1番を引いたペルシアンナイト(撮影:花岡貴子)
有馬記念の枠順抽選会もリモートでつつながく行われましたね。これを含め、リモートや距離感を保ったコミュニケーションが定着しつつあります。
便利になった面もありますが、やはりさみしいですね…。毎年、この時期は元池江泰郎厩舎の皆さんと集まって忘年会をやるのが定番でした。コロナ禍以降、ピタッとそれも行えなくなり…個別で皆さんとお会いするのですが「また、早くみんなで集まれるといいね」と話すのが定番になってしまいました。
また、新型コロナウイルスの感染が拡大傾向にありますが、いつか乗り越えられる日がくること願ってやみません。
さて。有馬記念の枠順抽選会で印象に強く残ったのは1枠1番をひいたペルシアンナイトに対するクリスチャン・デムーロ騎手のリアクション。「勝ちます」と勝利宣言していましたね!いきなりの勝利宣言でびっくりしました。
ペルシアンナイトは2017年に兄のミルコ・デムーロ騎手でマイルチャンピオンシップを制していますが、このときのクリスチャン・デムーロ騎手はレッドファルクスに騎乗。内の馬場状態がよかったので、勝負どころの4コーナーで多くの馬が内を目指していました。そして、ペルシアンナイトの進路の先にレッドファルクスがいたのです。
その直後、ミルコ・デムーロ騎手は「詰まってリズムを崩すことなくスムーズに追い出したかった」という理由で外へ切り替え、そこからグイグイと伸びて勝利をもぎ取りました。
あれから3年。いまのペルシアンナイトは気持ちが若いのがいい方向に出て、若々しさを保っています。
担当の斎藤助手によれば「年齢を感じさせないし、元気。好状態をキープしていますよ」とのこと。兄とともにGIを勝った馬ですし、今度は弟の手綱さばきを楽しみにしています。
(取材・文:花岡貴子)