第25回クラウンカップが4月6日、川崎競馬場の1600mで行われる。1着馬に羽田盃への出走権が与えられ、南関クラシック戦線を占う上で、見逃せない一戦。13年のアメイジアは続く東京湾カップを制し、昨年の勝ち馬ジョエルは後に東京ダービーで0秒3差の4着に入っている。
過去10年、船橋所属馬が5勝と圧倒的な強さ。今年も2頭の有力馬を送り込んできた。
ミゲルは前走のニューイヤーカップを、直線の大接戦を制してハナ差で勝利。その前のハイセイコー記念、ジェムストーン賞と僅差の2着だっただけに、惜敗続きに終止符を打ったのは大きい。ここ3戦は大井、大井、浦和と遠征慣れしており、初の川崎輸送に不安はない。距離も経験済みと豊富な経験は強みだ。
もう1頭船橋から参戦するのはリヴィフェイス。デビューから【2201】で連対を外した1戦は初の重賞参戦で4着という堅実派だ。ニューイヤーカップではミゲルに先着されたが、タイム差なしのハナ差2着。勝っておかしくないレースを展開しただけに、逆転の目は十分ある。
船橋勢力2頭は8枠に入ったが、川崎1600mは枠の有利不利はなく、先行有利なコース。他馬の影響を受けにくい分、マイペースで運べる利点がある。持ち前の先行力を発揮できれば怖い存在だ。
厩舎では浦和の小久保厩舎が17〜19年と連勝しレース史上最多の3勝を挙げている。今年参戦する2頭は、どちらも有力で、ノブレスノアの母はシングライクバード、 セイレーンズソングの妹。近親にJRAの重賞ウイナーがズラリといる。 ハイセイコー記念を勝利してから勝ち星に恵まれていないが、地力の高さは折り紙付き。内枠から主張できれば怖い。小久保厩舎からのもう1頭、ライアンも母が海外G1の覇者という良血で、3連勝で平和賞を制した実力派だ。
桜花賞は感冒で除外となったエミーブレイズだが、ユングフラウ賞の2着馬。牡馬相手でも引けを取らない力があるうえ、53kgの軽量は魅力だ。フウトは2走前こそスローな流れに泣かされ3着と初の敗戦となったが、前走のヴィクトリーチャレンジを快勝と、すぐさま立て直したのは力がある証拠だ。どちらも川崎リーディングの高月調教師の管理馬。地元の利を生かせれば。
さらに、ここへのトライアル、椿賞を制したフレールフィーユ、門別時代を含めて3連勝と好調なアイウォールなどもチャンスありだ。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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