シンザン記念勝利時のマテンロウオリオン(C)netkeiba.com
5月8日に東京競馬場で行われるNHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)。出世レースのシンザン記念を勝利し、トライアルのNZTでは2着となったマテンロウオリオン(牡3、栗東・昆貢厩舎)が、引き続き横山典弘騎手とのタッグで3歳マイル王者をめざす。
マテンロウオリオンは父ダイワメジャー、母パルテノン、母の父キングカメハメハという血統。
昨年12月に阪神競馬場で行われた2歳新馬戦でデビューし2着。中1週で1勝クラスの万両賞に参戦し、未勝利ながら1勝馬を相手に道中最後方からの差し切り勝ちをおさめた。年明け始動戦となったシンザン記念(GIII)では単勝4番人気に推され、後のスプリングS覇者ビーアストニッシドなどを相手に重賞初制覇を収めた。通算成績は4戦2勝、2着2回と全連対中。
同馬の二代母は2001年のオークス馬レディパステル。オークストライアル・フローラSで2着となったものの、本番ではテイエムオーシャン、ローズバドなどの強豪相手に直線一気の末脚で3歳牝馬の頂点に立った。未勝利馬ながら”飛び級”で1勝クラスを制しGIIIへの出走を決めたマテンロウオリオンにも「大一番の強さ」が受け継がれている。祖母の血が時を超えて府中で花開くか、要注目である。