血統に裏付けられたセンスが光るセリフォス(ユーザー提供:ハマカゼ*ケンタロウさん)
かつてはクロフネやキングカメハメハ、ディープスカイのようにこのレースをステップにダービーへと挑む馬も多くいたが、近年では昨年のシュネルマイスター、ソングライン、グレナディアガーズはじめミッキーアイルやアエロリット、アドマイヤマーズのように3歳マイル王決定戦的意味合いが強くなっている。
◎セリフォスは新潟2歳S、デイリー杯2歳Sの優勝馬で、朝日杯フューチュリティSは0.1秒差2着。優れたダイワメジャー産駒らしく、2歳時から大人びたレースでキャリアを積み上げ、武器はスピードと粘り。前走はハーツクライ産駒に切れ負けしたような格好になったが、最後の直線で1度は先頭に立つなど悪いレース内容ではなかった。
仏ダービー馬を父に持つ母シーフロントは、仏の1600mリステッドレース勝ち馬でジャンロマネ賞(G1、芝2000m)4着馬。父のスピードに粘りを加えている。また、ダイワメジャーの産駒は19年アドマイヤマーズなど、このレース3勝2着1回3着2回と相性が良いこともプラス材料だ。
〇マテンロウオリオンはシンザン記念の優勝馬で、ニュージーランドトロフィー2着。どんな位置からでも競馬ができるのが強みで、やはりダイワメジャー産駒らしい完成度の高さが光る。前走は、互角に出たものの1度下げて外から追い込む競馬。交わせるような脚色にも見えたが、休み明けということも影響したのかもしれなかったが、勝った馬もしぶとかった。祖母はオークス馬レディパステルでスケールの大きな配合だ。
▲キングエルメスは京王杯2歳S優勝馬。骨折明けのアーリントンカップは、道中で折り合いを欠くようなシーンもありながらも最後はインから抜け出そうかという内容で0.2秒差3着だった。最後、止まってしまったのは休み明けが影響したか。ロードカナロア産駒で、母も重賞勝ち馬という配合。東京競馬場は重賞を制した相性の良い競馬場でもあり、実戦を1度使われた今回が上積みが期待できる。
△アーリントンカップ優勝△ダノンスコーピオン、エルフィンSに勝って桜花賞でも0.2秒差8着だった△アルーリングウェイ、ジュニアカップの優勝馬△インダストリア、やや折り合いを欠きながらもデイリー杯2歳Sでセリフォスを苦しめた△ソネットフレーズなど伏兵も多数。