【地方競馬】重賞4勝をマークしたモジアナフレイバーが引退 福永敏調教師「“ありがとう”という感謝の気持ちでいっぱいです」

2022年06月03日 12:30

先日行われた引退セレモニーで最後のお披露目を行ったモジアナフレイバー(撮影:高橋華代子)

 大井生え抜きのスターホース、モジアナフレイバー(7歳牡馬、大井・福永敏厩舎<小林分厩舎>)が、引退して種牡馬入りすることになった。

 モジアナフレイバーは2017年に大井競馬場からデビュー。3冠レースは無冠に終わったが、本領を発揮したのは3歳秋以降で、勝島王冠連覇や大井記念、川崎マイラーズと通算重賞4勝。

 南部杯は2年連続の参戦で、特に2020年は日本レコードが出るほどの高速決着の中で僅差の3着。2020年にはゴドルフィンマイルへの出走のため大井所属馬として初めてドバイへ渡ったが、コロナの影響で開催自体が中止になった。高みに向かって挑戦し続け、記録以上に記憶に残った馬。

 5月18日の川崎マイラーズで両前脚を負傷し、特に左前脚は繋靭帯炎を発症していたため、7歳という年齢を考慮し区切りをつけることになった。

 26日の大井競馬最終レース後には引退セレモニーが行われ、普段は小林分厩舎に拠点を置いている同馬が久しぶりに大井へ来て、ファンへの最後のお披露目。尾田信夫オーナーや福永調教師、最初の主戦・繁田健一調教師らが出席し写真撮影などが行われ、砂上を去る際にはファンや関係者から惜しみない拍手が送られた。

 現在は怪我のケアなどを行うため近郊の牧場に移動。しばらくしてから、新天地の白馬牧場(新冠)へ場所を移し、尾田オーナーのプライベート種牡馬として過ごしていく予定だ。

 現役時代に叶えられなかった夢は、父として叶えて欲しい。

【福永敏調教師のコメント】
「7歳まで大きな怪我もなくきましたが、今回初めての症状だったので、ここで区切りをつけることにしました。オンオフのはっきりしている馬で、レースではいつも一生懸命走ってくれたぶん、レース後のダメージの大きさもありましたが、ここまでよく頑張ってくれました。

 モジアナにはご苦労様という思いですが、モジアナがいたからこそいろんな舞台に連れていってもらえたので、ありがとうという感謝の気持ちでいっぱいです。今度は二世を楽しみに、またモジアナのような馬に出会えるように頑張っていきます」

【モジアナフレイバー】
7歳牡馬
馬主:尾田信夫様
生産:桜井牧場様(新ひだか町)
父:バトルプラン、母:ナスケンアイリス、母父:フレンチデピュティ
28戦10勝2着1回3着5回

(取材・文:高橋華代子)

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