鹿戸調教師も期待するライツオブキングスが今週札幌でデビュー(撮影:竹之内元)
今週と来週は新潟と札幌の2場開催となる。新潟の広い外回りコースを待っていた東西の素質馬がスタンバイしており、土日ともに見逃せない。一方の札幌は日曜日に芝2000mの番組が組まれており、こちらでも注目の素質馬がデビューを予定している。
【7月30日(土) 新潟芝1600m】
◆モリーダーリン(牝、父ハーツクライ、母マルケサ、美浦・国枝栄厩舎)
現6歳の半兄にトライン、現4歳の半姉にビューティフルデイがおり、ともにオープン入りしている。先週の追い切りはウッドチップコースで5F68.1-11.4をマークした。「軽い走りをするし、反応もいい。落ち着いている感じだし、気持ちの面に余裕がある。ジョッキーの感触もいいし、新潟の軽い芝は合うと思う」と国枝栄調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
【7月31日(日) 新潟芝1800m】
◆ウインオーディン(牡、父エピファネイア、母ピエナビーナス、美浦・鹿戸雄一厩舎)
フジキセキ産駒の母はクイーンSの勝ち馬。先週の追い切りはウッドチップコースで6F88.1-12.1をマークした。先々週はラスト1F11.6を余力十分に計時しており、至って順調に調教の本数を重ねている。「一生懸命に走るタイプ。今のところは我慢が利いているし、動きもいい。新潟の軽い芝は合いそう」と鹿戸雄一調教師。鞍上は三浦皇成騎手が予定されている。
【7月31日(日) 札幌芝2000m】
◆ライツオブキングス(牡、父エピファネイア、母マキシマムドパリ、美浦・鹿戸雄一厩舎)
キングカメハメハ産駒の母は重賞2勝(愛知杯、マーメイドS)、秋華賞3着の活躍馬。先週の追い切りは美浦のウッドチップコースで5F69.2-11.5をマークした。「楽な感じで動けている。馬っぷりがいいし、血統的にも長めの距離で良さそう。楽しみな一頭です」と鹿戸雄一調教師。鞍上は横山武史騎手が予定されている。
◆ウインアイオライト(牝、父スクリーンヒーロー、母コスモクリスタル、美浦・手塚貴久厩舎)
現5歳の全兄ウインカーネリアンはリステッドレース(谷川岳S、米子S)を連勝しており、3歳時に皐月賞でも4着に健闘した。先週の追い切りは美浦の坂路で4F54.6をマーク。先々週はウッドチップコースで6F84.7-11.5を計時している。
「背中がいいし、入厩時に輸送で減った馬体重は回復してきた。気が強くて前向きは前向き。見た目や乗り手の感触もいいし、走りそうな雰囲気はある」と手塚貴久調教師。鞍上は松岡正海騎手が予定されており、仕上がり具合を見極めながら翌週の芝1800mに回ることも検討している。
(取材・文:竹之内元)