2004年の年度代表馬ゼンノロブロイが死亡 大迫オーナー「たくさんの夢と幸せを与えてくれた馬」

2022年09月02日 20:13

2004年、秋古馬達成時のゼンノロブロイ(撮影:下野雄規)

 2004年にGIを3連勝し『秋古馬三冠』を達成、同年のJRA年度代表馬に輝いたゼンノロブロイが北海道新冠郡新冠町の村上欽哉牧場で心不全のため死亡。22歳だった。2日、JRAのホームページ上で発表された。

 ゼンノロブロイは父サンデーサイレンス、母ローミンレイチェル、母の父マイニングという血統。

 3歳時、2003年の2月に美浦・藤沢和雄厩舎からデビューを迎え、4戦目の青葉賞で重賞初制覇を果たすと、日本ダービーではネオユニヴァースから1/2馬身差の2着に好走。9月の神戸新聞杯で重賞2勝目を飾ると、同年の有馬記念では古馬との初対決ながら3着に好走した。

 4歳時の天皇賞・秋でGI初制覇を果たすと、続くジャパンカップでは2着馬コスモバルクに3馬身差をつけてGIを連勝。前年3着だった有馬記念では、逃げ粘るタップダンスシチーをゴール前で競り落とし3つ目のGIをタイトルを掴んだ。

 2005年6月の宝塚記念(3着)出走後、イギリス遠征を敢行。歴史ある英G1・英インターナショナルSで連対を果たすなど活躍。現役引退後は種牡馬となり、中距離GI戦線で活躍したペルーサ、2010年のオークス馬サンテミリオンをはじめ、トレイルブレイザー、リアファル、グリム、タンタアレグリアなど活躍馬を多数輩出した。

【オーナー・大迫久美子氏のコメント】
「突然のことで驚いています。大迫家にとってたくさんの夢と幸せを与えてくれた馬なので、ただただ感謝しかありません」

【同馬を管理した藤沢和雄元調教師のコメント】
「天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念という難しいローテーションで2年連続頑張り、2004年には3つとも勝たせてもらい、イギリスでもクビ差負けでしたが善戦してくれた素晴らしい馬でした。本当に残念です。ご冥福をお祈りします」

 残した主な実績は下記の通り。『秋古馬三冠』達成はテイエムオペラオー以来史上2頭目となる快挙だった。また、有馬記念の走破時計2分29秒5は2022年現在もレコードタイムとして刻まれている。

2003年 青葉賞(GII)1着
2003年 日本ダービー(GI)2着
2003年 神戸新聞杯(GII)1着
2003年 有馬記念(GI)3着

2004年 天皇賞・春(GI)2着
2004年 天皇賞・秋(GI)1着
2004年 ジャパンカップ(GI)1着
2004年 有馬記念(GI)1着
同年のJRA賞年度代表馬を受賞。

2005年 宝塚記念(GI)3着
2005年 英インターナショナルS(英G1)2着
2005年 天皇賞・秋(GI)2着
2005年 ジャパンカップ(GI)3着

(JRAのホームページによる)

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