競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
先週の新潟2歳Sを制したのは
キタウイング(牝、小島)。連闘での重賞制覇となりました。これで馬主のミル
ファームは夏の新潟で重賞2勝目。勢いがありますねぇ。
ダノンバラード産駒はこれがJRA重賞初制覇となりましたね。先週の当ブログでも少し触れましたが、いったん海外に行ったものの、ビッグレッド
ファームが日本に買い戻して最初の世代がこの2歳。すでに
ミシシッピテソーロ(牡、畠山)がOPのダリア賞を制していましたが、これで新潟の2歳OP戦は2つとも
ダノンバラード産駒が制したことになります。来年は種付け料が高騰しそうですねぇ(笑)。ちなみに2着の
ウインオーディン(牡、鹿戸)も連闘策での臨戦でしたので、重賞競走で連闘馬がワンツーという珍しいケースにもなりました。なかなかトピックが多かった今年の新潟2歳S。やや寂しいメンバー構成となっていましたが、今年の新潟開催の傾向が色濃く出たレースになったのかなと思います。
キタウイングは阪神JF(12月11日・阪神、芝1600m)へ直行する予定です。
さて、今週は札幌2歳Sが行われますが、個人的には新馬戦で対決するはずだった
シャンドゥレール(牡、国枝)と
ブラストウェーブ(牡、大竹)の走りに注目しています。
ブラストウェーブは
シャンドゥレールが勝った新馬戦で除外されて2週後の函館新馬戦で勝利を挙げていますが、先週の新潟2歳Sで3着だった
シーウィザード(牡、鹿戸)も同じ新馬戦を除外されて翌週の函館新馬戦にスライドしたものでした。
シャンドゥレール組からは3着だった
マイネルビジョンが既に勝ち上がっており、その新馬に出走投票していた4頭がすでに勝ち上がっていることになります。除外されたこその結果ではありますが、これはなかなか珍しいことだと思います。果たして
ブラストウェーブと
シーウィザードがそこに出走していたらどういう結果になったのかそれは分かりませんが、もしかしたら伝説の新馬戦と呼ばれるレースになっていた可能性も…。もちろん他の出走馬の走りも楽しみなのですが、そんな2頭がどんな走りを見せてくれるか楽しみにしています。
8月28日の新潟芝1600m新馬戦を勝ったのは
クロスライセンス(牡、鹿戸)でした。近親に
スワーヴリチャードがいる血統で、本馬が母の初子。決して馬格は大きくないものの、見事なレースとなりましたね。次走は秋に備えるとこのこと。
東京の新馬戦を勝ってから放牧に出ていた
ウンブライル(牝、木村)の次走がもみじS(10月16日・阪神、芝1400m)とクラブから発表がありました。目標の阪神JFに向けて適切なレースを選んだとのこと。どんなレースをしてくれるか楽しみですね。
近親に、訃報のニュースがあったばかりのゼンノロブロイの名前もある
インヴェントーレ(牡、古賀、父
ハービンジャー、母ワンブレスアウェイ)は19日・中山、芝2000mでデビューする予定。母も愛知杯を勝っていますし、母の姉妹には
キャットコイン、
ロックディスタウンもいる血統馬。まずは無事にデビュー戦を迎えてほしいですね。(馬三郎美浦支局・木村)