今週デビュー予定のロッククリーク(撮影:竹之内元)
夏競馬が幕を閉じ、関東圏では秋の中山開催が始まる。昨年、初日の芝2000mではオニャンコポンがデビュー勝ちを飾り、3歳の年明けに京成杯を制するなど活躍した。今年、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【9月10日(土) 中山芝2000m】
◆ロッククリーク(牡、父エピファネイア、母フロールデセレッソ、美浦・栗田徹厩舎)
母はダートで3勝。叔父にミッキードリーム(GIII・チャレンジCの勝ち馬)がいる。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、再入厩してからも順調に追い切りの本数を重ねてきた。「走る気持ちが強い。そこをコントロールできるように乗っているし、ひと追い毎にバランスも整ってきた。ゆったりと走れるような距離がいいと思います」と栗田徹調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
◆ヴァイルマティ(牝、父ゴールドシップ、母マイネヌーヴェル、美浦・鹿戸雄一厩舎)
ブライアンズタイム産駒の母はGIII・フラワーCの勝ち馬。近親にマイネルファンロン、ユーバーレーベン、マイネルネオス、マイネルアワグラス、マイネルチャールズなどの活躍馬が名を連ねる。「すぐにゲート試験を受かったし、気性的には真面目なタイプ。乗り味がいいようだし、動きもいい。血統的にも長めの距離がいいと思います」と鹿戸雄一調教師。今のところ、鞍上は未定とされている。
【9月11日(日) 中山芝1600m】
◆ウィットサンデー(牝、父ミッキーアイル、母メリート、美浦・黒岩陽一厩舎)
母は芝1400mと芝1200mの豪G1を2勝。8歳上の半兄キャンベルジュニアはGII・京王杯SC2着、GIII・ダービー卿CT2着(2回)などマイル前後の重賞戦線で活躍した。「牝馬にしてはボリューム感がある体つき。走りは力強い。気のいいタイプで初戦から動けそう」と黒岩陽一調教師。鞍上は横山武史騎手が予定されている。
◆サルヴァトーレ(牡、父キズナ、母セレブラール、美浦・和田正一郎厩舎)
母は短距離戦で3勝。半姉にはベルカント(GII・フィリーズレビューなど重賞5勝)、イベリス(GIII・アーリントンCなど重賞2勝)がいる。「血統的にはスピードタイプ。距離はマイルぐらいまでこなせそうです」と和田正一郎調教師。鞍上は菅原明良騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)