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タイキクラージュ(10月10日、阪神2R・2歳未勝利・ダート1800メートル=3着)
前半は後方4番手。これまでと同じように位置を取れなかったが、ダートに替わって追走はいくぶん楽になっているように映った。勝負どころでムチが入り、前との差は開き加減。それでも直線で離れた大外に持ち出されると、じわじわ脚を伸ばして3着まで浮上した。
菱田裕二騎手は「まだ精神面に課題は残りますが、道中は嫌がりながらも進んで行けましたし、直線は一生懸命に走ってくれました。収穫ある内容だったと思います」と手応えを口にした。
デビューからの芝3戦(7、4、7着)が後方から見せ場なく終わっていただけに、確かな前進を示す走りだった。1分51秒4の好時計で走破し、8馬身もちぎった勝ち馬は別格として、この馬も砂上で切れ味不足をカバーできた印象。メンバー次第で引き続き上位争いが期待できそうだ。(吉村 達)