今週デビュー予定のスキルヴィング(撮影:竹之内元)
前週の3日間開催、東京で行われた芝のメイクデビューは4鞍中3鞍を関西馬に持っていかれた。今週は関東馬の奮起を期待したい。
【10月15日(土) 東京芝1600m】
◆ポルトロッソ(牝、父リアルスティール、母ポルトフィーノ、美浦・宮田敬介厩舎)
祖母が名牝エアグルーヴ。伯母にアドマイヤグルーヴ、叔父にルーラーシップ、いとこにドゥラメンテなど牝系には幾多の活躍馬が並ぶ。体調が整わずに夏場のデビューを見送り、じっくりと秋に備えた。再入厩後は順調に乗り込まれており、ひと追い毎に良化している。「もう少し走る気持ちを出してほしいけど、併せ馬で真ん中に入れたら自分から反応した。中身はできている感じだし、ひと追い毎に動きは上向いています」と宮田敬介調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
◆レッドバレンティア(牡、父リオンディーズ、母レッドマジュール、美浦・手塚貴久厩舎)
伯母に仏GIを3勝のMandesha、祖母の半兄には米G1を2勝のManndarがいる。先週の追い切りは年長馬(3勝クラス)と併せ、いい動きを見せていた。「ちゃんと首を使って走る。ジョッキーに乗ってもらったけど、感触は良かった。肌(母の父)がディープインパクトだし、いい脚を使えそう。初戦から動けると思います」と手塚貴久調教師。鞍上は福永祐一騎手が予定されている。
【10月15日(土) 東京芝2000m】
◆スキルヴィング(牡、父キタサンブラック、母ロスヴァイセ、美浦・木村哲也厩舎)
1歳上の半兄ヴァーンフリートは2歳の6月にデビュー勝ち。近親にはGI馬のロジユニヴァース、ディアドラ、ソングラインをはじめ、ランフォルセ、ノーザンリバー、ジューヌエコールなど重賞ウイナーの活躍馬が並ぶ。「立派な馬体。まだ集中力を欠くなどムラなところがあるけど、ひと追い毎に良くなっている。折り合い面の問題はないし、長めの距離が良さそう」と木村哲也調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。
【10月16日(日) 東京ダート1600m】
◆ビターゼノビア(牝、父ヘニーヒューズ、母ビタースウィート、美浦・手塚貴久厩舎)
3歳上の半兄にビターエンダー(プリンシパルS1着、共同通信杯2着)がいる。「デビュー前としては十分に動けている。上は芝で走っているけど、ヘニーヒューズの仔でダート向き。まずはマイル戦で見てみたい」と手塚貴久調教師。鞍上は津村明秀騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)