◆第70回府中牝馬S・G2(10月15日、東京競馬場・芝1800メートル)
第70回府中牝馬S・G2(15日、東京)で連覇を狙う
シャドウディーヴァが、夏の放牧で立て直して巻き返しムードだ。前走の
エプソムCは4角7番手から運び、直線で馬群の内に包まれて前が壁になり、不完全燃焼の8着だった。2走前のヴィクトリアマイルも、直線で外にはじかれるなどスムーズさを欠いて9着。斎藤誠調教師は「春は脚の使いどころが、うまくいかなかった」と悔しい様子で敗因を指摘する。
放牧でリフレッシュを図り、心身ともに衰えは感じられない。1週前追い切りは、美浦・坂路で初コンビとなる北村友が騎乗。
ソバナ(3歳1勝クラス)を2馬身追走する形から、53秒3―12秒2でラストは強めに追って併入に持ち込んだ。指揮官は「全体的にも動き的にもいい調教だった。それ(勝った昨年)に匹敵する出来にはある。6歳だと気持ちも体力も衰えるものだが、やはりハーツクライの子なんだなと思います」と、仕上がりに手応えをつかむ。
追い切りを翌日に控えた11日は、南のBダートコースを約1周した後、坂路を62秒9―15秒1で駆け上がって活気あふれる雰囲気をアピールした。小原助手も「精神的に
リラックスしていて、今は走りたくて仕方がない状態」と好感触を口にした。G1・3勝馬の
ソダシは強敵でも、実績のある舞台なら逆転のチャンスはある。(坂本 達洋)