◆第25回富士S・G2(10月22日、東京競馬場・芝1600メートル、良)
第25回富士S・G2は22日、東京競馬場の芝1600メートルに15頭が出走して争われ、1番人気の
セリフォス(藤岡佑)が前に行った2頭をゴール寸前で捕らえてV。1着馬に与えられるマイルCS・G1(11月20日、阪神・芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。
すべては計算通りうまく行った。4角を11番手で通過。「ゴール前で少し甘くなるところがあるので、ギリギリまで待とうと思った」と藤岡佑。長い直線の途中まで我慢して、最後に
ギアチェンジ。トップ
スピードに乗って、ラ
イバル2頭をきっちりかわした。
「直線を向いて進路ができた時に負けないだろうなという手応えはあった」と鞍上も納得のV。2年連続で3歳馬が栄冠をつかんだ。中内田調教師も「体がしっかりしてきたかなという感じがします。夏を越して成長してくれた」とうなずいた。次はマイルCSに向かう。「G1馬になる資格のある馬」とジョッキー。同馬にとって4度目の挑戦で悲願のG1の頂を目指す。(恩田 諭)
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セリフォス 父ダイワメジャー、母シーフロント(父ルアーヴル)。栗東・中内田充正厩舎所属の牡3歳。北海道安平町・追分
ファームの生産。通算7戦4勝。総獲得賞金は2億1213万6000円。重な勝ち鞍は新潟2歳S・G3、デイリー杯2歳S・G2(ともに21年)。馬主は(株)G1レーシング。