故郷・福島での初勝利を狙う土田真翔騎手(カメラ・恩田 諭)
ルーキーの土田真翔(まなと)騎手=美浦・尾形和幸厩舎=が地元・福島で悲願の初勝利をつかむ。
ここまでデビューから58戦。今年デビューした同期で地方も含めて唯一白星がない。「焦りはやっぱりありますよ。落ち着こうと思っていてもどこかでそれが出てしまいます。距離をロスしたり、失敗したり…」と話す。
今週末は秋の開催開幕週となる福島で土日騎乗を予定する。日曜はこれまで自身の最高成績である2着2回をマークした
サノノヒーロー(セン4歳、美浦・尾形和幸厩舎、父スクリーンヒーロー)に7R(3歳上1勝クラス、ダート1150メートル)で騎乗予定。2日には美浦・坂路で最終追い切りにまたがり感触を確かめた。「いいイメージを持っています。できればスタートを決めて前の方につけたいですね」と意気込む。
同日の5R・2歳新馬戦(芝1200メートル)では、美浦に入厩以来ずっと調教でまたがっている
ベリーアーリー(牝2歳、美浦・松山将樹厩舎、父
フェノーメノ)とのコンビで期待も膨らむ。「少しカッとなったりする馬ですが、順調にこれていますし、動けてきています」と好感触だ。
夏は北海道で滞在したため、故郷の福島では春以来の騎乗となる。「一番好きな競馬場」と話し、スタンドには家族や友人もたくさん駆けつける予定だ。「なんとかそこで初勝利を挙げたいですね。思い入れは強いですし、いいところを見せられれば」。初めて1着でゴールラインを通過する瞬間を見せて、故郷の人々に恩返しする。